●● きーちゅけはよく眠ります
いったん、眠るとなかなか目覚めません
午前中から夜8時くらいまで、眠り続けることなんてしょっちゅうです
時々、息をしているのかしら?と、確認してしまうこともあります
●● なぜ、こんなにも長いこと、眠ってしまうのでしょう
それは、てーちゅけが「無音の世界の住猫」だからです
てーちゅけは耳が聞こえません
●● てーちゅけは白猫です
白猫は、毛を白くするW遺伝子を持っています。W遺伝子が、メラノサイトというメラニン形成細胞の働きを抑制するため、白い毛皮の猫が生まれてきます。そして、そのW遺伝子は、内耳にある、音を感じる機能を持つコルチ器へも影響を及ぼすため、白猫は先天性の聴覚障害を持っていることが多い <って、実際にそうだったのですけどね>
●● てーちゅけはオッドアイです
オッドアイは、左右の瞳の色が異なります。虹彩異色症という病気なのですけれど、その神秘的な美しさから、海外では「幸福を呼ぶ猫」、白い宝石という意味の「カオマニー」、日本でも「金目銀目」と称えられ、縁起の良い猫とされているらしい <のですけど、私の身の上にはあまり関係がないようでございます(´;ω;`)ウッ>
さて、本題に戻りまして、オッドアイは片方の瞳だけに、W遺伝子による色素細胞の抑制が起こり、虹彩の色素がなくなって、青になったものです。W遺伝子の影響が及んでいるため、悲しいかな、青色の瞳側にある耳に障害が出ます。その確率は30~40%もあるのです
(=●ω●=) =〇 つまり、W猫パーンチでございます
白猫でオッドアイ。きーちゅけのように、耳が聞こえずに生まれてくる確率は20~40%と高いのですけど、全猫における白猫の数は5%、全猫の中でオッドアイは0.3%らしい。数学の苦手な私は、正確な数値を導き出せませんが、猫全体から見れば、かなり希少であることはわかります <む、不運な確率を持って生まれてきたのに、縁起がいいって>
●● この世にあふれている雑音で起こされることがありません
きーちゅけは、自分の耳が聞こえないとは露ほども思っていません。みんな、自分と同じように無音の世界に住んでいると思っています。きーちゅけ的には毎日、普通に暮らしています。ほかの猫たちが、この世の雑音に邪魔されて、定期的に起きているなんて知りるよしもありません。雑音というものを知らないのですから
もちろん、生活に支障がないということはありません。やはり、猫たちの間では、些細ないざこざや小さな衝突も起こります 。今もありますし、たまにデカいのも起こします。でも、飼い主といたしましては、耳が聞こえないとわかっているから、まったく問題はありません
●● 耳が聞こえないと知る前は、日々、拒絶感を感じていました
きーちゅけは、とーちゅけたちが暮らす公園で見つけた捨て猫です。家に連れ帰り、ネットで里親さまを探すつもりだったのですけれど、里親探しをためらうような違和感がありました。
自分が甘えたいときはスリスリしてくるんだけど、甘えたくないときは呼んでも知らん顔。当たり前ですよ、出会って数日の猫が名前を覚えるはずはない。でも、声には反応するでしょう。大きく反応しなくても、聞こえている実感は持てるものです。きーちゅけにはそれがない。とてつもない拒絶感しかくれないんです
フラッシュをたくと、赤目と緑目になります
●● 雷さまがすべてを解決してくれました
この年は荒れた夏で、台風も多く、雨の日でさえ激しい落雷を伴いました。きーちゅけを早くネットに上げなければ、ただでさえ、大きいのに、ためらっていたら、貰い手のつかない大きさになってしまう。でも、拒絶感の理由もわからないまま、無責任に里親さまにお渡しすることはできません。
もう、この頃にはうすうす感づいてましたけれど、確信が持てなかった。そこへ雷さま。雷が怖くないぼーちゅけですら、身を固くするほどの爆音での雷鳴でした。それなのに、きーちゅけは楽しそうに遊び続けている。耳が聞こえていない。確定です
●● 耳が聞こえないとはどういうことか
きっと、耳が聞こえなくても、もらってくださる里親さまはいらっしゃるでしょう。でも、耳が聞こえない猫を飼うとどうなるのでしょうか。私には経験がないし、わからない。どうなるかわからない猫をもらっていただくわけにはいきません。
そういうわけで、あれからずっと、猫だまりで爆睡をしております。今は8時に目覚め、活発に遊びまわっております。もうすぐ猫だまりは消灯なのですけどね