ニャツいにゃあ
6月から7月にかけて、散歩道のいたるところにヒメジュオンが咲き乱れ、大氾濫しておりましたけれど、今は花のない緑草に覆われ、むせっぽいまでの草いきれを放っております
お散歩をしたいけれど、ニャツいにゃあ。さすがのゆゆさんも朝のお散歩を途中で切り上げ、短縮で戻ってまいります。こういうことができる年齢になったことに一抹の寂しさもありますけれど、リードの持ち手も、ともに齢を重ねておりますので、大助かりです
不吉な隙間
お散歩から戻りますと、玄関の網戸が15cmほど、開いいるではありませんか! いや~な予感。猫たちを猫だまりから一歩も外に出さないことをモットーとしているワタクシにとりましては、それはとても不吉な隙間にほかなりません。そして、その不吉な隙間から中を覗くと
家暮らしの猫たちは、両隣の二部屋の扉を、100均で購入した木製のトレリスを5枚重ねて作った柵でくっつけて、自由に行き来をできるようにしているのですけれど、その柵をヒモで結んで、固定することを忘れて、お散歩に出かけていましたのよ (°◇°;)ゲッ
あらゆる策をやすやすと
柵はドアノブに挟む程度の固定で十分だったのですけれど、小さなもふが、巨大モフ化するにつれ、力尽くで柵を突破 。しかたなく、 柵をヒモで扉に結わいつけました。すると今度は、トレリスを足場に、ボルダリングごとく登って逃走 。 足がかけられないようアクリル板を取り付けました
これで完璧と思ったのもつかの間、巨体を駆使し、ワンで飛び上がり、ツーでドアノブを蹴って弾みをつけ、スリーで扉のてっぺんに手をかけ、懸垂のごとくカラダを持ち上げ、いとも簡単に向こう側へ飛び降りるようになりました。プラダンで脱出空間を塞ぎました。猫だまりのたった一匹の脱走王を脱走から守るために、さまざまな試行錯誤を繰り返して、鉄壁の布陣を敷いてまいりましたのに・・・
Missうっかり
ヒモで柵を結びつけることを忘れていたなんて・・・うっかりミスもいいところ。昔、新聞の見出しに、「ミスうっかりが増える」とあり、どんなミスコンだと勘違いをしたことがありましたけれど、本当にこの日のワタクシはMissうっかり世界一です。そして、そのうっかりは致命傷になるのです
ベッドの下、本棚の上、段ボール箱の中、隙間という隙間、すべてひっぺがえす勢いで確認いたしましたけれど、どこにもおりません 。もし廊下に出ているなら、自ら脱走しておきながら
「ウギャア(ここはどこだぁ!)」
「ゴギャア(なんでこんな所にいるんだ!)」
「グギャア(とっとと助けに来い!)」
と、大声でわめきながら、のんびり歩いているはずです。そして、捕えられ、肩甲骨をかいてもらう喜びを頭突きで表しながら、連れ戻される。これがいつもの室内脱走劇です
ところがこの日はシーーーーン。鳴き声どころか物音ひとつしません。考えられることは一つ。外に出てしまった。大脱走です ドーシヨ<(゚Д゚; )><( ;゚Д゚)>ドーシヨ
そして、途方に暮れた
どこを探せばいいのでしょう。名前を呼んでも、聞こえません。どうすればいいのか、まったくもってわからず 途方に暮れる オロオロo(;д;o≡o;д;)oオロオロ
「どうしよう?」「とにかく、探さなきゃ!」
「どこを?」「とりあえず、帽子をかぶろう!」
周辺をこまなく探さなければなりません。帽子は大事です。お散歩に出ていた時間は20分。いったい、いつ、脱走したのかわかりませんが、20分もめいっぱい自由を謳歌していたなら、かなりの距離を進んでいるでしょう。できれば脱走したてでいてほしい
前科二犯
きーちゅけはこれまでに二度、外への大脱走をかなえております。一度の脱走は、突破した瞬間に気づき、後を追ったのですけれど、追いつけなくて、外に出してしまったものですけれど、二度目は、朝のお散歩から戻ると、塀の上に優雅に座っておりました (||゚Д゚)ヒィ
幸いなことに二度とも、すぐに連れ戻せておりますけれど、脱走する原因は、外が怖くないという、耳が聞こえないことによるものです。この根本原因をなくすこどできませんから、脱走しないようにあの手この手で対策を打ってきたのに、その対策をすっかり忘れて出かけるなんてさ・・・・
偶然の再会
二度の大脱走の際、玄関を出て左に曲がっておりましたから、とりあえず、左志向に探そう、でも、そんなに都合よくいくわけはないわよと半ばあきらめ気味に、とぼとぼと石段を登っておりますと、左の目の端っこに白っぽいものが、モフッ、モフッとちらついて、そのモフッがどんどん近づいてくるじゃあ~りませんか (つд⊂)ゴシゴシ
きーちゅけが、玄関に向かって、悠々と歩いてまいります。唐突な予想だにしない偶然の再会に、ワタクシ、内心、アタフタヽ(゚ェ゚ ;≡; ゚ェ゚)ノアタフタ いたしました
このような場合、興奮状態で接すると、猫や犬はさらに興奮して、「きゃー、鬼ごっこする!? じゃあ、つかまえてね」と、超ハイテンションな遊びモードになり、ますます遠くへ走り去りますので、ここはグっとこらえて、平常心 ♪~( ̄ε ̄;)
実力行使
「あら、きーちゅけ氏、どちらにおでかけでしたの」と淑女的に声をかけようとした瞬間、きーちゅけは塀の上に飛び上がり、椿の影に身を隠してしまいました。帽子があだとなり、警戒モードに入ったようです。帽子は家の中ではかぶりませんからね。ダースベイダーだと勘違いしたのかしら、だって、こんなに早く見つかるとは思らないもの、帽子はかぶるよ
塀の上のきーちゅけと椿とワタクシ。椿の枝が邪魔です。でも、ここでひるんだら、一生見失ってしまうかもしれない。こうなったら、しっぽが抜けようと、毛を引っこ抜こうと、手が血まみれになろうと、どんなことがあっても、たった一度の実力行使でとっつかまえねばなりません щ(゚Д゚`щ)ヵモ-ン
両手を広げて、椿を抱きかかえるような格好で、きーちゅけの頭とお尻をつかみます。お尻を押し出し、頭をつかんでいた手を腕の下に突っ込んで、塀の上から引きずり下ろす
空に太陽がある限り
きーちゅけがどこにもいないという状況に肝を冷やしました。背筋に冷たいものも走りましたけれど、ちっとも涼しくはありません。太陽は燦々と輝いています。汗がとまんネー (;:゚:;д;:゚:;)アセアセ
お散歩から戻ってきたばかりでの大捜索でしたから、汗だくの上の冷や汗で、きーちゅけを強く強く抱きしめたワタクシの腕からは、白く長い毛が、スターの衣装みたいにびっしり垂れ下がっておりました
大脱走は、三度目の正直でこれを最後にしてほしいのですけれど、脱走王にとっては、とっても楽しいひと時だったようで、あれから毎日、暇があれば脱走しようと、必死のパッチで、扉や柵と格闘し、丑三つ時に絶叫する始末。それでもワタクシは平気で寝ているのですけどね (-ρ-)zzz 慣れたもんです
49日目のボー
無事に見つけることができました。再び抱きしめることができました。素晴らしい幸運に導かれました。で、誰が導いてくれたのでしょう。たぶん、ぼーちゅけね。この日はぼーちゅけの四十九日でした。天国の門をくぐる前に、ちょこっと猫だまりの様子を見に帰ってきたら、きーちゅけが脱走している ┐(´д`)┌ヤレヤレ
「何をしているんだ! 好き勝手に歩いていたら、二度と猫だまりへ帰れなくるなるぞ! ほら、とっとと帰るぞ、ついてこい」と、猫だまりまで連れ戻してくれたにちがいありません、きっと
ありがとう、ボー。最後の最後まで心配をかけましたね。でも、ボーがいなくなって、しまりがなくなった家猫たちですけれど、なんとかやっていきますから、心配しないで。ボーは天国へ行って、自分の幸せだけを考えて。幸せな場所に生まれ変わるのよ、絶対に。今生より幸せになれると信じてます (*˘︶˘*)祈
でも、 田舎の年寄りって、どうして戸締りができないのでしょうね。平気で玄関を開けっ放す。開けたら開けたで、戸も窓も瓶の蓋もきちんと閉めない。無頓着にもほどがあって、困ったものです。まっ、今回の件で一番悪いのは猫だまりの戸締りを忘れたワタクシなのですけれどね | 柱 |ヽ(-´ω`- )反省…
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