にゃんころころ猫だまり

【猫だまりの猫たちと幸せに出逢った子猫たちのアルバム】このたび、ねこ森町8丁目猫だまり島に、 ホテル ガレとニャアハウス おうちをオープンいたしました。ねこ森町にお出かけの際は、ぜひ、お寄りください。【お知らせ】毎月22日には猫だまり島でマルシェを開催!

【ねこ森町】モノリスの河原[後編]

これまでのお話

ニャロウィンでにぎわうねこ森町にひとり背を抜ける猫がいた。その名もかま猫。悲しい過去を背負うかま猫が憑かれたモノリスの河原の秘密。それはいったい何なのか。黒い説に希望を打ち砕かれながらも、かま猫は次にどんな手をとるのか。四月魚の川でチビ猫たちがvi*と(り)を見かけたあの日から数日たった、ニャロウィンの前日からお話は再開いたします。さぁ、かま猫のしょぼくれ具合をご覧くださいませ

 

 

黒い説

あれから数日して、かま猫は三つの気がかりを背負って、ニャロウィンの準備で華やぐ町を通り抜け、ぽつん湖を歩き、猫だまり島を訪れました

(1)viさんと(り)さんは、豊漁祭の日にどこへ出かけていたのか
(2)近頃、おふたりがよく留守にしているのはなぜか
(3)モノリスの河原に新しく出た黒い説を知っているか

かま猫は真面目な性格ですから、直接お会いして、お聴きしないと気がすまないのですけれど、生真面目な性格ゆえ、とても不躾な面会になってしまわないかと悩みに悩んだ末、好奇心が勝りました

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ホテル ガレ ジェネラルマネージャーのviと、ニャアハウスおうちの管理人代理かつ星読みの(り)は、呆れたようにかま猫を見つめ、その三つの美しい瞳に見つめられたかま猫は、肉球に汗をかいてしまって、汗を気づかれては恥ずかしいばかりに、あんこが出そうなほどぎゅっとパンの手を握って、「それはわかりません」と蚊の鳴くような声で答えました

ふたりの黒猫は、豊漁祭の日も最近も、スタンプニャリーの準備のために飛び回っており、黒い説なぞ耳に入れる暇はないとピシャリとお答えになりました

かま猫は、はちみつ入りキャットニップティーをぐいっと飲み干すと、失礼を詫び、深々とお辞儀を一つして、ぽつん湖を帰っていきました

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あの日、チビ猫たちが見たという黒い影のうち、ふたりは猫だまり島の黒猫ではなかったろうか。子猫の無垢な目玉は侮れないけれど、しかし、あのおふたりが盆踊りなど踊るだろうか。それにあとひとりは誰だ?

背中の気がかりがさらに大きくなっただけの訪問であったようでございました

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ねこ神社詣で

猫だまり島の黒猫ふたりは、見習いベルボーイの茶白をつれ、 ねこ神様が4猫様飾られた大鳥居を確認すると、一礼をして、222段の石段を上り、本堂の羽巣手戸さまはお留守でしたけれど、手を合わせて、裏手にあるこうもり祠へ向うつもりにしておりましたのに、3猫の耳はイカになっております。後ろから、真面目な足音が不器用に尾行してまいります

(り)がおひげを1本引っ張ってツーツツ゜゜゜゜、viもおひげを1本引っ張ってツツーツーツ゜゜゜゜、coもおひげを引っ張りますけれど、ツーともピーとも信号にならないまだまだ修行の身ですけれど、ヒゲルス信号は解読できます

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ササっと3方向に駆けたかと思うと、2猫は薄暗がりの影に、1猫は木漏れ日の落ち葉にまぎれました

「気づかれておりましたか」と、頭をひとかきして、とぼとぼと山を下りるかま猫探偵のしょぼくれた肩を見送りながら、coがふたりに問いかけます

「くそ真面目なんだから、教えてあげてもいいんじゃないでちか」
「くそ真面目だから、黙っているのが心苦しいということがあります」
「明日、ニャロウィンになればわかることですから、さっ、最後のお粉を取りに戻りましょう」

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大鳥居のねこ神様 

かま猫は8丁目バス停で降りると、猫だまり島のニャロインガーデンに飾りつくされたあふれんばかりのスイーツの甘ったるい香りにむせながら、ホテル ガレの扉を強く押しました。もう我慢の限界でした。ねこ神社と奉納秋鱗粉と消えた2猫と出た3猫とモノリスの河原と西の海。このこんがらがった謎のカラクリに悩まされるのことには、もうもう、うんざりしておりました

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かま猫は黒猫+茶白の3猫とニャロウィンに弾けるトロリーバスに揺られております。かま猫の「これは単なる逆戻りですね」との真面目なつぶやきに、「そうともいいますね」とふたりの黒猫さんは笑いをこらえて、真面目に返しておきました

ねこ神社に到着すると、(り)が黒パンの手で、大鳥居のねこ神様を指すのですけれど、かま猫にはいつも鳥居にすぎず、もう謎はうんざりたとばかりに重い息を一つ吐いたものの、根が真面目ですから、気持ちを仕切り直して、「カラフルな4猫様です」と微笑みました

大鳥居のねこ神様は、もともと4猫様で色とりどり仲良く飾られていたのですけれど、№2が虹のたもにお隠れになり、大鳥居から美しい落葉色が消えてしまったことに、残された3猫様はひどく悲しみ、色が剥げるほどの涙を流されたたため、見かねた羽巣手戸さまが、月に一度の里帰りをお許しになり、月命日には4猫様が微笑み色で大鳥居を飾れるようになりましたけれど、このことにはねこ森町のみなさんは誰も気づいておりません。だって、実際に起こっている現象なので、説としては拡散されませんからね

大鳥居の4猫様にまつわるお話は、まだ古文書には記されてはおりませんから、いくら真面目でも見落としてしまうのは仕方がないのですけれど、この云われと3猫ともろもろとの関係については、長くなりますので、ここからはサクッと説明してまいります

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⬛ №2が戻っている間は、コウモリ祠とマックローブの林がリンクされる
⬛ 10月は神無月のため、羽巣手戸は出雲でワーケーション
⬛ 羽巣手戸の留守をいいことに、№2は毎日、里帰りをしている
⬛ ニャロウィンは羽巣手戸の代理で、夕方まで鳥居での勤務を命ぜられている
⬛ 羽巣手戸がGoTo出雲に浮かれ、秋鱗粉の運搬を忘れていたことが発覚
⬛ 困った組合長がSOSの声を瓶に詰め、四月魚の川に流す
⬛ ホテル ガレにキャットニップを届ける途中、チビ猫が瓶を回収
                                       

このような状況から、viと(り)は、coを連れ、№2の通路であるコウモリ祠をくぐって、モノリスの河原まで、秋鱗の粉を運んでおりました

「毎日お戻りになられているので、毎日運べて助かりました」

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モノリスの河原 

かま猫はコウモリ祠をくぐり、マックローブの林を転がり出て、モノリスの河原に足を踏み入れました。ついに、モノリスの河原にやってきたのです。わずか一跨ぎの狭小川に阻まれて、未踏の地となっていたモノリスの河原に、モノリス憑きは立っているのでございます。星明りを灯すモノリスをすり抜けて、かま猫は西の海を目の当たりにしましたけれど、確かに宝石のうたかたが輝く海は美しい、しかし、目は大きく開いたままで、何度、手で覆っても、閉じることはありませんでした。あの言い伝えはフェイクだったのでしょうか

「ずいぶん気苦労をおかけいたしましたね。目を開けていられないほどの海はまもなく出現いたしますよ」

組合長がかけてくれた優し声に振り向いたかま猫は、目を幾度もパチクリさせました。夢中で歩いたものでしたから、モノリスの前にいるたくさんの猫たちには気づかず、黒猫がひとり増えていることにも気づかず、そして、自分も黒猫になっていることにも気づかずにおりました

「黒猫じゃなくてcoでち。あの日、チビ猫ちゃんたちが見た黒猫お化けは、煤お化けがついたボクでちた」
「マックローブの林に入ると、黒猫以外の猫に煤お化けがまとわりついて、真っ黒猫になってしまうのです。しばらくすると飽きて離れますので、それまではお付き合いください」と(り)
「かま猫ですからお気になさらずに・・・あ、あの、あれは何ですか」

モノリスの前ではたくさんの猫がそれぞれに、正座したり、寝っ転がったり、片足を上げたり、毛づくろいしたりしながら、ゴロゴロにゃんにゃん、楽しそうなしっぽを揺らしております

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 モノリスとドット窓の秘密

虹のたもとと天国に暮らす猫で、構成された虹天猫組合の組合長が話すところによりますと、ちきう玉で下僕が所有するパソコンやスマホの画面にはドット窓が仕掛けられており、虹天猫たちは下僕が悲しんでいないか、涙を流し続けていないか、ごはんをちゃんと食べているか、ちゃんと眠れているか、笑っているか、楽しんでいるか、ひとりじゃないか、新しい猫を抱きしめているかと、常に心を砕き、モノリスから、ドット窓に映る景色を見つめているけれど、下僕はまった気づいていないとのことでございました

このお話を聞いて(り)とviは、せっかく毎日毎日、ドット窓から顔を出しているのだから、声を出したり、しっぽをふったり、もっとアピールして、亡猫に会いたい会いたいと悲しんでいる下僕に、気づいてもらえばいいのではないかと、組合長に反発したこともございましたが、下僕という人間は「会いたい」と涙を流しているにもかかわらず、姿を見せれば「幽霊だ」と騒ぎだし、耳元で「ニャー」とささやけば「幻聴が聞こえる」と病院に駆け込む生き物らしいので、モノリスからそっと心配しているくらいがぼどよいらしいのです

「新しい猫がいてもいいのですか・・・」
誰の猫にもなったことのないかま猫は不思議に思います

「新しい猫を抱きしめている姿を見れば、僕も抱きしめられている気持ちになり、猫を見て笑えば、僕も笑います。怒られていれば嫌いになるし、泣いていればそばにいられないことがつらくなる。だから、新しい猫が代わりに寄り添ってくれるとうれしい。あわてて虹の橋を渡ってこられても困りますしね」

組合長はとても幸せな猫生を送った猫で、死んでしまったのはとても悲しいけれど、今でも相思相愛なのだと、かま猫は寂しくなりましたけれど、ぼんやりしている暇はなさそうです。ほら、viから北斗七星の柄杓を渡されましたでしょ

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西の海へ

水瓶座が忘れていったカメに詰められた秋鱗粉を、北斗七星のお古の柄杓で、西の海と四月魚の川へと撒いてまいります。ねこ神社が無猫神社になって以来、猫の手不足のために西の海にしか撒いておりませんでしたが、今年は、そして、これからは毎年、四月魚の川へも撒き、年に一度、ニャロウィンの日に、7丁目をねこ森町に戻すつもりであることを、(り)とviはかま猫に伝えました

「それはいい考えですね。ニャロウィンが終わったら、川に橋も架けましょう」

「それはなりません」と(り)はピシャリといい、「急ぎましょう、ニャベルの塔の月星時計が12時を告げる前に撒き終わらなければなりません」

かま猫はどうして(り)の機嫌を損ねたのかはわかりませんでしたけれど、急がないといけないことだけはわかりましたので、真面目な勤勉さから一生懸命、粉を撒き続けます。北斗七星の柄杓をひと振りするたびに、キラキラと海や川に溶けた秋鱗の粉がまばゆく輝きだし、海を川をピカピカと固めていきます

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猫だまり島のニャロインガーデンを楽しんでおりました町猫たちが続々と、キンキンピカピカと金色の波しぶき型に固まった四月魚の川と握手しながら、モノリスの河原へ渡ってまいります。かま猫が、町猫たちが見つめる方向へ目をやると、西の海が初めて見た時とはすっかり異なって、凄まじい輝きを放っております

「これは・・・」

西の海へふらふらと歩きだそうとするかま猫のしっぽが、ちょんちょんと引っ張られます。チビ猫たちです

「これをつけなきゃね。かま猫さんひとり真っ黒だから、本物の化け猫になってるです」

coの煤お化けはとっくに飽きて、いつもの茶白に戻っているというのに、いつまでも煤お化けに寄り添われるかま猫は真っ黒猫のままでございました

「煤お化けさんは邪魔だから、肩に止まっていてください」

煤お化けをすくって、かま猫の肩に乗っけると、チビ猫はかぼちゃの鈴がついた首輪を巻きながら

「いつも遊んでくれてありがとう。トリック オア お礼ですよ」とフフフ
「ハッピーニャロウィン、かま猫さん」とフフフ

煤お化けにも気に入られる真面目で優しくて悲しいかま猫の前に、目を開けていられないほど美しい海がひらけました

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Go Home

「お魚さん、好きなの」

背中のお魚を愛おしそうになでる組合長を見て、チビ猫たちが尋ねました

「このおしゃれなお魚さんは、洋裁師さんが縫ってくれたんだね」

チビ猫たちは誇らしいげにうなずいて、かま猫につけてあげたものと同じかぼちゃの首輪をポシェットから出して
「ほめてくれてありがとう。トリック オア お礼ですよ」
「ありがとう。でも、つけられないんだよ。もう、洋裁師さんのそばにはいられないからね」
ぼくんちにいたことがあるの、ゴホッ」

驚いた拍子に、チビ猫のひとりがせき込むと、組合長はチビ猫ふたりを抱き寄せ、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と背中をさすりながら、虹のたもとの七色雲のかけらをお口の中にほうりこんでやりました

「魔法の綿あめをなめたから、もうすぐよくなるからね」

それから、ふたりを離すと、胸の奥からシャボンのような気泡のような儚い玉を取り出して、チビ猫たちの前に差し出します

「ママがいる、組合長さんもいる、ちぃさーい、だっこしてもらってるぅー」
フフフ
「ママ、笑ってる。あっ、泣いてる。ぼくたちがいるぅーと思ったら怒りだしたぁ」
ハハハ

これは、あの日の思い出が、メリーゴーランドのように回る虹天猫の愛しい宝物、クラムボンです。マックローブの林にも、クラムボンの儚い光が灯り、モノリスの河原へ降りてくる虹天猫たちの肉球の上には、それぞれの想いを灯したクラムボンがふんわり揺れております

組合長と虹天猫たちは、西の海にクラムボンを流し、ちきう玉へおくります。特別な日だけではなく、下僕が悲しみや寂しさで満ちているとき、虹天猫は、愛しい想いを込めたクラムボンを西の海に流し、そっと心へ届けているそうですよ

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ニャベルの塔の月星時計が12時を知らせます。

「さあ、一緒に帰ろうか」と、組合長が手を出します
「ちきう玉では見えないのに帰るの?」
「ニャロウィンだから、懐かしいお家へ帰るよ」
「見えないのに帰って何をするの?」
「頬ずりをするんだ」
「頬ずりぃー!? 」「頬ずりぃー!? 」
「そう、愛してるよって」

チビ猫さんはフフフと小さなもふ手で、フフフの袋がはじけないように、お口のヒモを押さえますけれど、フフフの袋は弾けさせた方がみんな、幸せになりますよ。チビ猫たちは組合長の背中に飛び乗り、勢いよく西の海を滑っていきます

「ニャッホー!!」

秋鱗の粉を浴びた西の海はキラキラと目を開けていられないほどの光を放ちながら、銀河の大きな滑り台となって、虹天の猫さまをご実家までお届けいたします

あら、ねこ神様№2も4猫様揃って、お里帰りをなされるご様子です。よい頬ずりを。にゃこさんもポにゃさんに会いに行くのかしら。おじさんによろしく。ワンコさんも、ハム星さんも、籠の鳥さんたちも、西の海発・銀河滑り台をすべって、帰郷されるようです。まぁ、まぁ、町猫のみなさんも、懐かしいあの猫と、会いたかったあの猫と、手を取り合って、ちきう玉のお家を目指して、どんどん銀河の滑り台をすべっていかれます

「いってらっしゃいませ。いとおしい時間を」と、ホテリエのviは90度のお辞儀を続けます

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ニャロウインはこれから

自宅に戻る町猫さんを見送りながら、かま猫の寂しさは募ります。そして、それを見透かすように(り)がフフフ袋のヒモを緩めます
「かま猫さんもチビ猫ちゃんたちと一緒にお帰りになればよかったのに」
「チビ猫ちゃんが首輪をつけたから、かま猫さんはチビ猫ちゃんの飼い猫でちよ」
coがヒモをぶちぎりました
「そして、煤お化けはかま猫さんの毛皮の一部になりたいようですね」とvi
「こんな毛皮ですから、煤お化けの一つや二つ増えたところで、誰も驚かないでしょう」
「では、ホテルに戻りましょう。大忙しですから、かま猫さんもお手伝いくださいね」

多くの町猫がちきう玉に戻り、静かになったはずのねこ森町に、たくさんの猫たちがあふれております。あれは魔物でしょうか、いえ、それには可愛すぎます。ではキャラ化された妖怪でしょうか。いえ、あの猫たちは誰にも知られておりません

ぼっち島をさまよって、誰にも知られずに天国へ渡った猫や子猫たちが、モノリスの河原から四月魚の川に見送られながら、ねこ森町へ渡ってまいります。みなさま、かぼちゃをひとつ身に着けて、ちゃんとドレスコードを守ってお出ましになりました

みなさま、ようこそいらっしゃいました

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帰る家のない猫たちのニャロウィンはこれからが本番です。警備を終えたNNNの面々は擬人化で町にくりだして、キャンディを配り、ボロボロのぬいぐるみを背負ったかま猫も、スタンプニャリーの案内役をかって出ます。虹天暮らしのひとり猫たちと一緒に、心からのニャロウィンを楽しみながら、あのとき、ピシャリと否定した(り)の気持ちがわかってまいりました

「それぞれの居場所がある。そばにいられなくても、ずっと一緒にいることはできる。いつもいつもつながっていなくても、必要な時につながれる。そんなほどよい愛もある。私はひとりだけれど、ぼっちじゃない。ほどよい愛に今、満ちている」

かま猫は指で、かぼちゃの鈴を指で弾くと、心の奥底から悲しみのクラムボンがふわっと飛び出して、枯葉のように宙を舞うと、ニャベルの塔のてっぺんで弾けました。ニャベルの塔の雲の絨毯には、気の早い雪の結晶がちらほら芽生えております。ニャロウィンの夜が明けると、ねこ森町に冬がやってまいります  (了)

 

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仮装大賞の枠内にご自慢のうちの子のお写真を入れて、新聞を完成させてくださいませ。大きくて重いので、下に、スクラップ用をご用意いたしました。もしよろしければ、お遊びにお付き合いくださいませ<(_ _)>

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あとがき

ハロウィンが終わって、108日も経つのに、そんなに経ってしまいました( ˆ꒳ˆ; ) のに、最後まで駄文をお読みくださり、ありがとうございました

にゃんこぷ (id:kazuhiro0214)さま、maricats (id:maricats)さま、にゃにゃにゃ工務店 (id:JuneNNN)さま、たまご (id:nanakama)さま、ぽぽんた (id:mgpoponta)さま、楓屋 (id:kaedeya)さま、みなさまのブログから勝手に画像を拝借し、勝手に新聞として配布いたしました

また、お話の中で、勝手に登場させた猫さまたちに、いろいろと思い当たる節のある方もいらっしゃるかとと存じます

もし、盗用、不快、やめてぇーと使用不可ございましたなら、ご連絡いただけますでしょうか。至急、削除いたします<(_ _)>

                                       

かま猫は「猫の事務所」、クラムボンは「やまなし」をパクったのではなく、宮沢賢治へのオマージュです
写真とイラストはイラストAC写真ACからご提供いただきました

 

 

ブログ村に参加しました。ボッチとお願いするニャン(=^・^=)

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