にゃんころころ猫だまり

【猫だまりの猫たちと幸せに出逢った子猫たちのアルバム】このたび、ねこ森町8丁目猫だまり島に、 ホテル ガレとニャアハウス おうちをオープンいたしました。ねこ森町にお出かけの際は、ぜひ、お寄りください。【お知らせ】毎月22日には猫だまり島でマルシェを開催!

初冬の大脱走、ひとつのメルヘンにゃあ

小春眠ればいいものを

小春眠の記では、みなさま方から、きれいな白、ゴージャス、絵画のよう、鼻くちょの一つや二つと、身に余るお褒め言葉を頂戴し、とてもとてもうれしく思っております。ありがとうございます。しかし、それに気をよくして、調子に乗っちまったんでしょうかね。こやつ、翌朝、大脱走いたしましたのよ

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夜散歩がなんじゃい

11月27日、向寒のみぎり、ガレ猫たちの朝仕度を終えて、ガレージから出てまいりますと、玄関の引き戸が開いております。誰もいないはずなのに開いている。パタンと強く閉めた跳ね返りで少し隙間ができるということはありますけれど、とても気味悪く、ちょうど猫が一匹、出て行きましたよという具合に開いております

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ガレに行く際には、部屋の扉と衝立をヒモで結んでおります。今朝もしっかりと結びましたのに、一番下のヒモがだらりとほどけている。外に出たくて、衝立の隙間に手を突っ込んでガチャガチャしているうちに、運良くヒモがほどけたようで、隙間をにゅるりと抜けて、玄関の網戸を開けて、意気揚々と出かけてしまったというのが、ぼぼ間違いない実況見分でしょう

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夜散歩なんて、ガス抜きなんて、するんじゃなかった。脱走防止の役に立つどころか、ただ、ただ、外への欲望を募らせる手伝いをしただけで、ええい、金輪際、夜散歩なんていたしません。もう、絶対にするものか、戻ってきたら・・・ね

いったいいつ出て行ったのか。かれこれ1時間近くガレにおりましたから、1時間前なのか、1分前なのか。行方をくらました時間によって、捜索範囲が大きく異なりますし、発見の可能性も段違いなのに、見当もつきません。たしか、以前にもこんなことを書きました。バカなヤツです (´‐ω‐)=з

nyan-chuke.hatenablog.com

 

 

絶望的なアキラメ

どうしようないバカです。気配くらい漂わせばいいものを、まったく感じられません。家の中を放浪するときには、びっくりするくらいの大声でなき続けるくせに、無音。物音ひとつ聞こえやしない。おまけに、猫だまりの周辺は下水道工事でやかましいというのに、ワタクシの耳にも何の音も入ってこない。今回ばかりはもう無理だという絶望、諦め、落胆、恐怖、あらゆるネガティブを無抵抗に受け入れ、放心しておりました

耳が聞こえたなら、こんな恐ろしい騒音の中、外へ飛び出したりしないのに

家のまわりを一周し、二周目は塀の外も下も隅も遠くも、くまなく確認したけれど、猫一匹いやしません。気配をまったく感じないままでしたから、外に出ていないのではないかしらと思い直して、もしかして、ちょっと外に出たことで満足して、家に戻った可能性もあるわと、希望的観測で紛らわせてみたものの、家の中には白もふだけおりません

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すでに遠くに向かってしまったようで、自動車の音なんか聞こえないから、平気で道路に飛び出すに決まっているから、脱走するといつもが頭をよぎります

ただ、道路には警備員が立っておりますし、なにより、ガレの前を通らないと出られませんから、白もふが横切ったなら、viが必ず気づくはずですけれど、いつものように穏やかに過ごすばかりでしたから、やはり、幾度かの脱走の通り、玄関を出て、右手に曲がり、きゃっほいと塀を飛び越えてしまったと考えるほうが妥当でしょう

広範囲の探索なら、歩くより自転車と、自転車を押して、ガレージから出たところで、やはり、現場百回だぁ!と思い直し、ダメもとで一回りしましたら、おりましたのよ (#゚Д゚) ゴルァ!!

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さて、どーしたもんじゃろ

 ワタクシの3メートルほど先、資材置き場に貸してある隣のプレハブ小屋の重しとなっているコンクリの上に(き)はおりまして、「さぁ、どちらの未来に旅立とうか」とウキウキと浮足立っているのが、こちらからでも存分に見てとれます

あちらさんはこちらには気づいてはおりませんから、最大のチャンスですけれど、逃げられたら追えませんから、最大のチャンス=最後のチャンスでもありますから、焦らず、じっくりと策を練って挑むべきなんでしょうけれど、そんな時間をとることこそが時間の無駄、突撃あるのみでございます。正規ルートで走ったら、ワタクシの命が持ちませんので、最短コースでうまく行くことを願うのみ、トリャー!

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塀も高くなっておりますけれど、いい年こいては、明日にとっておきまして、オリャー! 塀をまたいで飛び降りたら、どんな猫でも気づきますわよね。耳が聞こえなくても、ワタクシを見て、ビックとカラダを大きく揺らしたのち、塀を一目散に駆け出しやがりましたので、こちとらも最短コースを突っ切ろうと思ったものの、でっかいコンクリが行く手を塞ぎ、無理して転んだら、病院送り=探索不能になって、(き)は当てどもない町を彷徨うトボトボ猫になってしまいます。急がば回れで、プレハブ小屋を大回りする羽目になりましたけれど、おばちゃん、塀を飛び降りても、走っても、息は切れませんでしたわ

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天は味方するか

プレハブの外を回るということは、大回りしている間、(き)は死角に入り、姿を追えなくなりますので、見失う不安がいっぱいなのですけれど、もう走り出していますから、突っ走るしかありません。プレハブの合間の正面に出ると、山積みのダンボールの上にマルタイ確認。ラッキー、しめしめなのですけれど、マルタイは自由を夢見るキラキラの瞳で、拓かれた道程を見つめておりましたので、バッチリ目が合い、ふたたび塀の上を駆け出します

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塀を直進すれば工事中の道路に出てしまいますが、幸い、猫だまりのあの、スキマへ、飛び込んでくれたので、今度は塀を上って、ドリャ! 家へと飛び降りましたが、(き)の姿はとっくになく、突っ切られたら、ワタクシの足では追いつくことはできなくなるので、どうかどうか、間に合っておくれ щ(°Д°щ)

 

 

(き)、つまる

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こちらは昨夏、こーちゅけがまだ捨て猫であったころ、籠城し、捕獲に手を焼かした家と納屋の間にあるスキマです・・・/ᐠ_ ꞈ _ᐟ\ 詳しくはこちらでち  

とてもありがたいことに、ここに(き)はつまっておりました。植木屋さんが入ったばかりなので、片づけ残した松の枝が行き止まりにしてくれたようで助かりましたけれど、力づくで突っ込めば軽々と抜けられるはずで、あのときのcoならば平気で突破していましたわよ

なのに、(き)はつまったまんま、停止しております。 前に進みもせず、後退もせず、上にも飛び上がらず、ただたたずんでおります。さすが箱入り(き)。どうすればいいのかわからない、まったく対応力のない家猫さまで助かったことは助かりましたけれど、この程度で行きづまる箱入りが脱走してどうするつもりじゃ、バカ野郎 ٩(◦`꒳´◦)۶

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覚悟を決めて

この状況での一番の危惧は、暴れられることです。この白もふは凄まじく暴れるたちですから、一か八かの勝負になることを覚悟のうえ、じっとしているうちに捕獲するのが最善の策です。神事を尽くして天命を待ちましょう

ここに腹ばいになって、手を伸ばすと、首根っこをつかむことができました。でっかい猫でよかったぁ(o´д`o)=3

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暴れるかしらと内心恐怖しておりましたけれど、無抵抗で引き揚げることができました。UFOキャッチャーのぬいぐるみよりはるかに従順です。みなさま、ここまでお読みいただきありがとう&お騒がせいたしました。すべてに感謝、森羅万象、津々浦々、ありとあらゆることに深謝いたします。それほどの奇跡でございますのに、こやつ、ワタクシの腕の中に抱かれたとたん、いつもの夜散歩気分におなりになって、楽しそうに周囲を見渡します。やっと、鬱蒼としたトドノツマリのドンヅマリから脱出できた「僕」を満足しまくっている次第でございます

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 (き)を連れ戻すことができて、ほっとはいたしましたけれど、まったく感動はございません。むしろ、夜散歩気分の(き)に怒ろうと思いましたけれど、感情の起伏も起こりませんのであきらめて、抱きしめてみましたけれど、愛おしさはゼロ。不思議な感覚でございました

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このあと、(き)を結束バンドで厳重に閉じ込めて、脱走を防ぐための道具を探しに100均に行きましたら、突如、ドギマギして、いまさらながら感情がわなわな上ってきて、まともに買い物もできずに戻ってまいりました。とてつもなく腹が立ちましたので、罰として、目くちょ鼻くちょぶちゃいく写真を上げちゃいましょう。こちらです

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今週のお題「感謝したいこと」

これまで脱走しても、いつもギリギリのところで、見つけられていること。これを運命+スピリチュアル+確率的に判断したならば、とても神がかりなこととなるでしょう。ありがたやありがたや、このお導きに心から感謝申し上げます。毎度毎度肝に銘じてはおりますけれど、今度こそ、次、脱走したら最後です。もう見つけることはできないでしょう。いつもいつも見つかるとは、この手でつかめるとはかぎらない。だからこそ、何としてでも脱走を阻まねば。外出時だけではなく、ガレ部屋に行く際も結束バンド、何が何でも結束バンドですけれど、結束バンドそのままにフックがひっこ抜けたりするのですけれど、これ以上の対策は難しい。引っ越しでもしない限りは・・・

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とりあえず、これが11月最後の不運でございました。命があったことに感謝いたします。実はね、11月には3回、命日ございます。6年前の2014年11月、2日にミーが膵臓の肥大と萎縮を繰り返して亡くなり、10日には突如、モモの血糖値が500を超え、13日に永眠し、18日には3日前から公園に姿を見せなくなっていたtoviの姉たんぽぽのなきがらを、野ばらの茂みで発見しました。車にはねられ、必死で茂みに逃げ込んだまま、そんな形のまま冷たく固まっておりました。出血もなければ、カラダに異常もないけれど、絶命しておりました

ワタクシはまったく記念日を覚えないたちなので、忘れないようにカレンダーへしっかり命日を記していて、そのためいつも11月はめくれません。今年も10月から12月に飛びました。めくらなくても、めくれない理由をしっかり覚えていているためにめくれないので、めくらなくても、三回の命日はキリキリと心を締め付けるのでたまりません 

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それぞれの命日も終えて、(き)も厳重監禁中の12月がやってまいりました。もう、新年まで1か月ないのですね。年が明ければユユの一周忌を迎えなくてはいけないけれど、コロナだらけの一年の最後、せめて心だけでも華やかにクリスマスと新年を迎えたいですわね

 さぁ、ダイちゃんもそろそろ戻りましょうか。待つ人の、待つ猫たちのいるダイちゃんのお家へ

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