にゃんころころ猫だまり

【猫だまりの猫たちと幸せに出逢った子猫たちのアルバム】このたび、ねこ森町8丁目猫だまり島に、 ホテル ガレとニャアハウス おうちをオープンいたしました。ねこ森町にお出かけの際は、ぜひ、お寄りください。【お知らせ】毎月22日には猫だまり島でマルシェを開催!

【ねこ森町】ニャベルの塔

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バベルの塔 -Migdal Babel-

旧約聖書の創世記にある伝説上の塔である
世界中のすべての人々がひとつの同じ言語を用いていた時代
人々は街を造り、天に届くほどの最高の塔を築こうとした
しかし、天を目指すという不届きな謀に怒った神は、人間に異なる言語を与えた
言葉を乱され、相手の言葉が理解できなくなった人間は、街と塔の建築をあきらめ
各地に散らばっていった

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ニャベルの塔はと申しますと

ねこ森町のランドマークタワーでございます。猫型の展望台はデートスポットとして町猫さまの恋模様を見守り、ねこ森新聞社とねこ森テレビが入ってる22~21Fは、ねこ森町の情報発信基地、20~1Fまでのエンターテイメント&アミューズメントフロアはねこ森町の遊び場として町猫のみなさまに親しまれております

ニャベルの塔の目玉フロアは冬と夏です。ねこ森町は猫さま好みに設定された「ねこ森気候」により、春はと秋はちきう玉と同じですけれど、夏は風で涼むくらいが丁度いい「ちょこ夏」、冬はおこたの弱で十分に温まれるくらいの「微冬」に調節されおります

そんな面倒なことをしなくても、一年中、春か秋でよろしいではないかとお思いになられる向きもございましょうが、甘えます。ずーっと春なら、のたりのたり春の海に揺られるがごとく居眠りをし続けますし、ずーっと秋なら天高く食欲の夜長に、食っちゃ寝、食っちゃ寝いたしますので、ここはピリリと厳しめの季節も効かせたいのですけれど、過ぎざるは健康によくございませんので、ちょことした夏と微々たる冬をご用意している次第です

しかし、それでも年に一、二度、厳しい季節を体験したいという自虐的願望をお持ちの猫さま向けに、ニャベルの塔の雲のガーデンが、微冬期のみ、遭難しない程度の吹雪く雪山仕様に、1Fの通年利用可のアイスリンクも北欧の凍結湖を模してございます。そして、すっかり冷えたカラダを温める用に、2Fには真夏の焼けた砂とオーシャンブルーの海のビタミンDフロアをご用意しております

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22F:ねこ森新聞社 

楽しいフロアの上には、頭からモクモクと煙を出している若猫がひとりおりまして、ピンピンにとがった爪をインク瓶につけては、乾いて、またつけても乾いてしまう無駄事ばかり繰り返しておりました

「君はさっきから何をしているのかね」
しびれを切らした編集長が、イライラと嘆息しました

「どうしても、筆が進まないでち」
「そりゃそうだろう。筆を持っていないのだから。君は爪で何が書けると思っているのかね。へのへのもへじすら書けやしまい」
「それくらいなら、書けるでち」と言うと、編集長のおでこのMがどんどん盛り上がっているのも見やしないで、インク瓶に爪を突っ込むと、サラサラ、原稿用紙にへのへのもへじを書き上げます

編集長は長く艶やかな自慢のヒゲを、稲妻のように震わせながら、「バカモーン、エンペツを持てー」と雷を落としました

ニャベルの塔22階のねこ森新聞社は、社員ふたり。普通のトラ猫の三倍もあるほどの巨体をどっかり、立派なマホガニーでしつらえられた特注の椅子にはめたが最後、帰社時間まではまったままの編集長と新米記者でございます。ずいぶん少ないのですけれど、ねこ森町は警察署や消防署、裁判所がない平和な町で、この平和が壊されることがあるとしたら、異星人もしくは異世界人による侵略が考えられますが、その際にはNNNがございますから、どんと来いと言ったところで、いたって平和なものですから、編集長と記者がそれぞれひとりずついれば問題はないのですけれど、現在は新米というのが玉に瑕で、もろもろ滞りかけております 

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新米記者こーちゅけ

ねこ森町は平和ですから、新聞を毎日発行する必要はありません。イベント事や事件という名のハプニング事が起こった場合に発行される、ちきう玉の新聞社的に表現すれば、号外のみを作っている新聞社ということになりましょうか

次の発行は12月26日で、もちろんクリスマス特集になりますけれど、ねこ森町が発足してから初めての心躍るクリスマスなのですけれども、心痛事が一つあります。それはもうみなさまもご存じ事で、そのことを書かずして、いくら号外的とはいえ、新聞を発行するわけにはなりません

こーちゅけは新米ながら、ずいぶん前からたくさんの町猫さんに取材をいたましたけれど、その証言の一つ一つを照らし合わせれば合わせるほど、ちんぷんかんぷんで、何が何やらわからず、荒野をさまよってしまいます・・・/ᐠ_ ꞈ _ᐟ\ 頭から煙も出るってもんでちよ

こーちゅけは、靴ベラのお化けのようなへらを使ってドッコイショと、編集長を椅子から引きはがして、立ち上がらせると、バーバリー柄のハンチングをかぶり、ツバを野球帽のごとく上にあげて、視界を広くしてから、エスカレーターに乗り込みました

新米記者こーちゅけ、ホテル ガレの見習いベルボーイから転職して1か月半。ハンチングは恰好から記者らしくすれば、いずれ中身もついてくるとの考えを持つ(り)からのプレゼントでした 

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空散歩

町にあふれるクリスマスツリーには、たくさんの町猫たちが登り、あーでもないこーでもないと仲良くプレゼント探しに熱中し、トナカイバスも大忙しで、ツリーからツリーへ飛び回りまっております。今晩のクリスマス会のために、3Hotも探さなければいけないことが頭をよぎりますけれども、新聞の目途も立たない中、そんな気持ちにもなれず、荒野をうろつくcoでした・・・/ᐠ_ ꞈ _ᐟ\ 真面目な質でち

「おーい、こーちゅけ記者。プレゼントはもう見つけたいのかい」
昔ながらの樅ノ木ツリーの大きな枝に腰を掛けたかま猫さんが手を振ります。こーちゅけも中途半端なシッポをボソッとふって
「原稿が書き上がったら探すでち」
「では、ちょっと気分転換にトナバスで空散歩していきませんか」
優しいかま猫は、元気のない中途半端なシッポが心配になったようです。coもこのまま帰宅するにはしんどくて、ため息をすべて吐ききるまで、町をふらつくつもりでおりましたから、配車システム「テヲフル」を使って手を振りました

上空から眺めるねこ森町は、クリスマスで華やぎ、とても美しかったけれど、狭い! 小さい! 猫の額! 無くしものをしたならすぐに見つかるかわいらしい町です。でも、ちきう玉は広い。ねこ森町で仲良く顔を合わせる町猫さんも、ちきう玉ではみなさん、遠くに暮らしておりますので、何のお手伝いもできません

「まだ、行方はしれませんか」
トナカイバスはプレゼント探しだけではなく、ねこ森Xmasを眺めるお座敷こたつ客でも混雑しておりますので、ふたりは出口付近に並び立って、楽しくにぎやかな声を背に、窓の外を眺めました

「かま猫さんはどう思っているでちか?」
「僕は自らの意思で故郷を離れました。離れるには大きな原因があり、重い決断がいりましたから、やはり、姿を消すからには、それなりの理由があると思います。何らかの理由により自ら去ったのか、それとも戻れない何か理由があるのか。そこがわかれば、行先の検討も立つのですけれど」
「そうでち。みんな、色々な理由を言うから、こんがらがって、ちっともエンピツが握れないでち」
「みんな、大好きでしたからね。それぞれの想いがあるんです。大変でしょうが、想いをくみとってあげてください」

トナカイバスから見下ろす宇宙井戸では、 ちきう玉は寒さに肩をすぼめて、猫のように背中を丸めております。クリスマスが終われば、ちきう玉には年末寒気がやってきます 

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風の時代

かま猫にさよならを言って、ホテル ガレに降りたcoは、ニャアハウスおうちへ、星読みのりちゅこを尋ねました

「りーちゃま、編集長が原稿の進み具合を気にしてたでち」
「coはもう新聞記者なんだから、でちはやめなさいと言ってるでしょう」
「外では言ってないでち、家の中だけでち」・・・/ᐠ_ ꞈ _ᐟ\ たぶんでち
「どうかしらね」と、宇宙儀と宇宙の目玉をシンクロさせながら、心ここにあらずという感じで、意地悪を言う。こんな(り)が苦手でしたけれど、星読みとして立派に自立していることには、一目置いておりました
「星の動きが大変でち・・・ではなくて、です。です、じゃなくて、ですか?」
「22日に、木星土星が同じ場所で出合うグレート・コンジャンクションが起こる」
「なんでちか、それ」

(り)の星読みによれば、ちきう玉の大転換でち。金銭・所有・権威など、物質が精神を支配していた「土の時代」が終焉を迎え、知性・コミュニケーション・個性を重視する、精神が物質を支配する「風の時代」がスタートするとのこと。これにより、200年間、ちきう玉を覆っていたヒエラルキーなシールドが外れて、宇宙の法則がダイレクトに届くため、魂の望むまま自由に生きられる時代がやってくるそうである

「原稿のまとめとしては、風の吹くまま、気の向くまま、風来坊として生きる時代より・・・うんと、スナフキンの時代がやってくるとしたほうがキャッチーかしら」
「風来坊、スナフキン・・・また、新しい証言でちか」・・・/ᐠ_ ꞈ _ᐟ\ へっでち=3
coは深いため息を一つ落っことして、部屋を出ていきました 

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証言

coがベルボーイを辞め、転職することに、vitoteも反対するどころか大喜びで送り出してくれました。自分の未来を自ら選んだことは素晴らしく、そのうえ、ホテル ガレとねこ森新聞社は職種こそ違えど、ともにCat Lives Matterの精神は変わらないのですから、なんの問題がございましょうか

みんなの優しさを胸に、coは新米は新米なりに、希望と情熱と夢を持ち、仕事に励んでおりましたけれど、頑張れば頑張るほど、荒野に取り残されます。このように  

とあるトラ猫が「銀河鉄道で宇宙一周の旅に出たって聞いたけど。一周すれば戻ってくるんじゃない」と言えば、とある黒猫は「そっちじゃくって、999の方。ちきう玉はコロナで変異種も出現したらしいから、家族を守るために、機械のカラダをもらいに行ったらしいから、パワーアップして帰ってくるわよ」と言う

また、とあるチャトラ猫は「隣町のハーフ猫と不倫しちゃったから、母猫ふたりに追い出されたのよ」と噂すれば、「断乳のために失踪したのよ。ああ、でも、育児疲れではないわよ。獅子が我が子を千尋の谷に落とすという前向きなものよ」と、とあるブチ猫が不倫を否定する

とあるチビ猫たちは「インドの山奥で修行して ダイハ・オチチの魂やどし 空にかけたる虹の夢」と歌い、とある若猫の集団は「グーグル砲を浴びないから、ブログからインスタに引っ越したって聞いたけど」とチョリースな始末です・・・ /ᐠ_ ꞈ _ᐟ\  へヤレヤレでち

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希望

co*は(し)の部屋をノックしました。(し)はご隠居さんなので、おこたの中で休んでおりましたので、湯たんぽ派のcoはおこたには入らず、布団越しに、証言集を話して聞かせ、助言を求めました

「みんな、勝手なことばかり言うでち」
「でも、みんなは無事だと言ってるじゃないか。心強い証言だよ、どれもこれも」
確かに、集めた証言を分類すると、 どこかで元気に暮らしている派が3、必ず帰ってくる派7となっております
「虹のたもとには行ってきたのかい?」
「組合長は来てないって。でも、組合長の証言だって、あてにならないでち。みんな好き勝手に言うんだから」・・・/ᐠ_ ꞈ _ᐟ\ 猫フシンでち
「証言は、どれもこれも小さな点にすぎなくて、線で結べなくて、面にならないから信憑性が出ないけれど、それぞれの小さな点はそれぞれの心に灯る希望だよ」
「キボウ?」

すべての町猫の心の中には、膝の上でくつろぐダイちゃんのうしろ頭とともに必ず帰ってくるという希望が、クリスマスツリーの天辺に輝く星のように、キラキラと瞬いている

「生きていくためには希望が必要なのだ。希望をなくしたら、絶望しかない。絶望を生きるより、どんな些細なことでも、小さなひとかけらでも、生きるために希望を見出す生き物なんじゃ、猫も人間も。その希望が、証言の中に込められているのさ」

希望、たしかに、希望としては集約できるのだけれど、線から面へとは広がらない。それをつなぎ、広げ、一つの大きな希望として灯すのが、新聞記者としてのボクの役目ではないでちか。coは後ろ足で、めちゃくちゃカラダを掻き始めました

「あせらんと、いなくなった日の前後、そこには何があったのか。思い出して、線を結ぶのだよ。落ち着いてな、こら、落ち着けと言っとるやろ」

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ただいま、残業中

coはニャベルの塔に取って返し、おめかしした町猫たちと一緒に、エレベーターに乗り込みました。大賑わいのお客さんのおかけで、エレベーターは各階止まりで、coをイライラさせますけれど、先ほどのイライラとはまったくの別物。頭の中にある文章を早く原稿にしたいという願望と、急いで仕事をかたずけて、プレゼント探しに行きたいという欲望がせめぎあう嬉しい焦りです

新聞社のカギを開けると、しっかりとエンピツを握って、さっきまでの荒野の旅が嘘のように、すらすらと原稿を書き上げました

「できたでち! さぁ、プレゼンを探して、スケートとスノボをして、おめかししてクリスマス会に行きますでちよ」

こーちゅけ記者の初原稿が完成しました。町猫の懸念に一つの解を提示するという難しい初仕事を、なんとか成し遂げたことに大満足すると、coは、原稿を下僕に託し、社を飛び出していきました。あとは、下僕が印刷するだけでしたから、26日には問題なく発行できる・・・/ᐠ_ ꞈ _ᐟ\ はずでしたが、下僕のぐーたらで26日はに発行できませんでしたでち

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クリスマス会

猫型展望台にはあふれんばかりの町猫さんが集まっております。讃美歌やクリスマスソングを歌ったり、ねこバスケットやあっち向いてニャン、ジェスニャーゲームで盛り上がったり、喫茶ななかまどのカップケーキやジンジャークッキーに満腹したり、海さんのスパルタ指導が癖になる本物のねずみ狩り体験で汗を流したり、楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。ほら、ピンポンパンポーンと館内放送がはじまりました

「みなさま、本日は心行くまでお遊びいただきありがとうございます。宴たけなわでございますが、まもなく日付が変わります。そろそろ、作業服に変装いただき、プレゼントの袋を各自おかつぎになり、展望台にご整列くださいませ」と、viの声が響き渡りました

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猫たちはサンタ風のコートとブーツを履き、白い袋を肩にかけると、全員がサンタに変装した頃合いを見計らって、再びのピンポンパンポーン

「それではちきう玉に向け出発いたしますので、みなさま、カウントダウンをお願いいたします」とviの声が終わらぬうちに、塔が微動しはじめ、ガチャコン、ギギ、ギュルンギュルンとけたたましい音が響いてまいります

「スリー」けたたましい音とともにニャベルの塔に取り付けられた歯車が勢いよく回りだし
「ツー」でマックスまで回転スピードが上がり
「ワン」にもなると所々で煙が噴射し、エンジンレベルが頂点に達し
「ゼロ」スポッと、展望台が宙に浮きました

発射成功! みなさん、拍手喝さいです(。・ω・ノノ゙パチパチ なんとですね、もちろん気づいていた方もいらっしゃたと存じますが、実はこの展望台は、ニャンコスキー型UFOだったのです。無事、ニャベルの塔から浮き上がりました

「みなさま、こんにちは。本日はNNNのエージェントOとKがパイロットを務めます。安全運転で光速でぶっ飛ばしますので、ちきう玉のぼっち島をさまよう猫たちに、クリスマスプレゼントを届けに参りましょう」

ねこ森町のランドマーク、ニャンコスキー型UFOは静かに、強く、上昇します。ぐんぐんと小さくなるニャベルの塔を見つめながら、coバベルの塔を思いをはせました。もし、猫と人間が共通の言葉でつながっていたら、ダイちゃんをすぐに見つけることができたかもしれない。そして、ひとりでさまよう猫をもっともっと助けられるのにとも

猫だまり島のツリーの上で、(り)が(き)と(ぽ)を助手に、星座の位置を計っているのが見えます

2034年、動物との会話が可能になる意思伝達装置が開発される予定。持続可能な開発目標SDGsの目標10 」

coの脳裏に(り)の言葉が伝わってきました。ダイちゃんの行方は14年後まで待てないのですが、14年後には猫の迷子がいなくなるかもしれませんから、社会が進むのはとてもよいことです。未来にはたくさんの希望があります

ねこ森町に残るちきう玉にお家のない猫さんたちは、ニャベルの塔から、トナカイバスから、ツリーの枝々から、猫だまり島のXmasガーデンから手を振ります
「いってらっしゃい、がんばって!」

モノリスの河原で、大きなリボンのついたクラムボンを、たくさんたくさん、ちきう玉に贈っておいる虹天組合の猫さんたちに、UFOの窓から手を振り、声を届けます
「すてきな贈り物をありがとうございます」

そして、ポ村でもにゃこさんとまゆさん、マメチュー先生、三すくみのみなさんなど、たくさんの方が手を振って、応援をしてくださいます。あっ、マッサージ上手のトウキさんの姿も見えます。もちろん、ポ村のみなさんも、ツリーに登ってたくさんのプレゼントを探すお手伝いをしてくださいました
「ありがとうございました。みなさんの思いも一緒にお届けします」

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子機でメリークリスマス

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ちきう玉の上空で、母船から子機が放出されます。NNNのモブたちの運転で、それぞれの場所へ分散し、それぞれが暮らす町のノラ猫さんへ、カラダとオナカがあったまるものをお配りします

「メリークリスマス。みなさん、ホテル ガレの地図も入っておりますから、ぜひ、ねこ森町をお尋ねください」

すぐに子機に乗り込んで、ねこ森町に引っ越してくれる猫さんはわずかばかりです。ノラ猫さんの警戒心は同じ猫でもなかなか解けるものでありません。少しずつ少しずつ声を掛けて、幾度も幾度も説得を試みて、悲しいくらい時間のかかる作業になりますけれど、ねこ森町の町猫のみなさんは決してあきらめません。カラダとオナカがあったまれば、自然と心もあったまって、いつか心を開いてくれる。ワレワレハ、確かな希望を信じております

そんなことをしないでも、ココロがあったまるプレゼントがあるじゃない。ごもっともなご意見です。でも、ワレワレハ、ココロがあったまるプレゼントで無理やり心を解いて、ねこ森町に連れて行くことはしたくありません。それではUFOによる連れ去りとなって、野良猫のアブダクションが多発していると年末の特番で論争のもとになってしまいますから

さあ、プレゼントを配り終えたら、家に帰って、ぐっすり眠っている愛する人の足元で丸まりましょう。枕元にはココロがあったまるプレゼントをそっと置いて (* ´艸`)ウフフ 

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天声にゃん語

www.youtube.com

                              

さらば地球よ、旅立つ船は宇宙戦缶トマト                 
宇宙の彼方イスカンダルへ、運命背負い 今とび立つ   
必ずここへ 帰って来ると、誰にも言わず ひとりで挑む 
銀河をはなれ イスカンダルへはるばる臨む宇宙戦缶トマト


さらば地球よ、愛する人よ、宇宙戦缶トマト       
地球を救う、使命を帯びて、戦う男、もえるロマン    
誰かがこれを、やらねばならぬ、期待の猫が、俺だけならば
銀河をはなれ、イスカンダルへはるばる臨む宇宙戦缶トマト

                              

        

ねこ森町ねこねこ会議議長のダイちゃん氏は、コロナ除去装置を受け取るために、宇宙戦缶トマトで、イスカンダルへ向かいました

なぜダイちゃんが、どうして黙って、立派なニャンコスキー型UFOがあるのに空き缶で云々、もろもろ辻褄の合わないこともありますが、僕はこう希望を紡ぎました。ダイちゃんが無事任務を遂行して、戻ってくるのを待つ。我々ねこ森町の町猫は、心を一つにして、ダイちゃんの留守を守りましょう

ダイちゃんが帰ってきて、コロナがなくなって、いつものポタジェで中猫さんたちとゴロゴロできる毎日が訪れること。それがねこ森町の希望です 

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今回はニャベルの塔を借りまして、こーちゅけの大人への一歩編としてかきはじめまして、今頃、やっと書き終わりまして、大晦日にクリスマスのお話とはこれいかにですけれど、新年に持ち越さなくてよかったとホッとしてるところもあるのですけれど、一年の終わりにお時間をとり、長々とお読みくださり、ありがとうございました

楓屋(id:kaedeya)さま、大切なダイちゃんに重大任務を与え、プロの作家さんを差し置いて、勝手に物語にしてしまいました。申し訳ございませんでした。お許しくださりませ <(_ _)>

maricats(id:maricats)さま、たまご (id:nanakama)さま、ぽぽんた (id:mgpoponta)さま、neko (id:mahaashi)さま、にゃにゃにゃ工務店 (id:JuneNNN)さま、ゆきの (id:dohkeshi)さま、green3lk(id:green3lk)さま、にゃんこぷ (id:kazuhiro0214) さま、いつものことながら画像を拝借いたしました<(_ _)>

今年もブログを通じて仲良くしていただき、ありがとうございました。よいお年をお迎えくださいませ

猫だまり   

 

 

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