書く書く詐欺
まもなく３月も終わろうとしておりますのに、生成ＡＩについてはのちほど・・・と記したっきり、またまた日にちが経ってしまいました。説明に添える画像を生成し始めたら、もう止まらない。アレヤコレヤからドンドン脱線して、関係ないものをトコトン作って、沼に入り浸っておりました。このままですと書く書く詐欺になってしまいそうなので、いったん生成を断って、ご案内させていただきます
と、申しましても、たかだか２か月ほどのキャリアでございます。さらに長文になってしまいましたので、テキトーにお読み飛ばしくださいませ
Image Creator
まずは、画像生成ＡＩツールからご紹介。ワタクシが利用しているのは、MicrosoftのbingのWebサービス「Image Creator」でございます。ChatGPTのOpen AI社が開発した「DALL-E3 」を利用してイメージを生成してくれます
生成ＡＩ：「Generative AI（ジェネレーティブAI）」とも呼ばれ、オリジナルの画像・動画・テキスト・映像など多様な形式のデータを自動的に生成する技術です。事前に収集・分析した膨大なデータを学習し、新たなコンテンツを生成できることが特徴です（Copilotより）
DALL-E3をOpen AI社で利用しようとしたら、月20＄ほどかかるそうな。そのDALL-E3を無料で使えるのがImage Creatorでございます。生成ＡＩツールの多くは無料でスタートできるようになっておりますけれども、月15枚までなど、一定の制限が設けられており、それ以上に利用したい場合は有料となります
これではなかなか沼れませぬが、Image Creatorなら枚数制限はございませんので、好き放題、作り放題でございますから、斯様に沼っておる次第です
DALL-E3（ダリ・スリー）：このシステムは、自然言語のプロンプトに基づいて、高品質で創造的な画像を生成する能力を持っています。以前のシステムよりもはるかに微細なニュアンスと詳細を理解できるため、あなたのアイデアを非常に正確な画像に翻訳できます（Copilotより）
もちろん、Image Creatorにも制限はございまして、作成できる画像サイズが1024×1024の正方形のみ。そして、商用利用はできません。有料のDALL-E3ではサイズ変更も商用利用も可能でございます
ブーストというイメージの生成時間を短縮できる機能がついております。１日15回まで利用可で、13回しか使用せず、２回分残っても翌日に持ち越すことはできません。１日15回ごとの更新でございます。ブーストをすべて消費してゼロになっても、生成は可能なのですけれど、ブーストを使用せずに生成することはできません
深夜など、利用者が多く混んでそうな時間帯にブーストをとっておきたいと思っても、使う・使わないの選択はできないので、スタートから15回は自動で消費されてしまいますけれど、1日一度の更新ですから、深夜帯にスタートすれば、次回の更新も深夜帯になされますので、そのような形での調整は可能です。ただ、混雑時にはブーストを使っても時間はかかるようでございます
デビュー作
こちらが初めて生成したイメージでございます。プロンプトは「晴天の窓際で仰向けになって幸せそうに眠っているシャム猫」。「シャム猫、仰向け、眠っている、幸せそう、晴天、窓際」と単語区切りでもOKです
これほど簡単なプロンプトでここまで作り出すとは恐るべし画像生成ＡＩ。一発目でこのクオリティでございます
一度で４枚のイメージが生成されます。今回は、本物ぽいシャム猫が生成されましたが、イラストだったり、実写だったり、その時々でさまざまな画風のイメージが生成されるようでございます。また、生成された４枚も異なる画風になっていることもあります
１、２枚目は同じ猫のように見えますが、３枚目はロン毛、４枚目はポイントが薄い中猫のようです。シャム猫はどれもぽちゅこには似ておりませんけれども、猫画像としては、そのかわいさから合格点といえます。しかし、景色がね、どこか外国ぽい。デンマークの田園地帯にあるちょっと都会化されたマンションの一室という雰囲気です
「晴天の窓際」の指示が曖昧でしたので、呪文を付け加えてみました。「晴天の窓際で仰向けになって幸せそうに眠っているシャム猫、窓の外は〇〇」と、読点で区切って、追加します。左から、東京タワー、ハワイ、サグラダ・ファミリア、北斎の波、魔法の森。リアルから空想まで、ちょちょいのちょいと対応してくれ、東京タワーはタワマン、北斎は和室と景色に合わせて、内装までも変更してくれるとても気の利く生成ＡＩでございます
イメージの保存はjpeg形式で、png形式で保存することはできません。手動で強引に変更することもできるっちゃあできますけれど、その場合でも背景は透過されません
また生成のカギはプロンプトになりますので、ワタクシはプロンプトをファイル名にして保存しております。このイメージをもう一度、生成したと思ったときに、すぐに呪文がわかりますので便利でございます
画像形式：PNGは、ウェブ上での画像やグラフィックの使用、透明な背景を持つロゴやアイコンの保存などに広く利用されています。JPEGは、写真や写真のようなリアルなイメージを保存するために一般的に使用されます（Chat GPTより）
呪文の法則
文章、表計算、画像などのさまざまなソフト、ネットもそうだし、メールもそうだし、ブログもインスタも、TikTokにetcも、これらを使用する際はこまごまと設定し、操作方法を習得しなければなりません。少なくともＩＴスキルというものが必要となります
しかし、生成ＡＩにおいては、それらの知識やテクニック、加えて絵心までも、まったく必要はございません。有能な生成厨になるために必要な能力は、プロンプトを書く「国語力」のみでございます
プロンプト：ユーザーがＡＩに対して入力する命令や指令のことを指します。日本語では「呪文」とも呼ばれることがあります。具体的には、生成ＡＩから自分がイメージする回答や画像を得る際に使うテキストです（Copilotより）
適切なプロンプトを設定することで、ＡＩが望む結果をより効果的に生成することができます（Chat GPTより）
プロンプトを書く際には、以下の点に注意する必要があります
・具体的に書く
・明確に書く
・簡潔に書く
・正しい文法を使う
・適切なキーワードを使う（Geminiより）
３つのテキスト生成ＡＩから得られた回答を抜粋いたしました。生成ＡＩの疑問は生成ＡＩにお尋ねするのが一番ですので、ここでも「国語力」の勝負となってしまいますけれど、まれに「マュアルを読め」と諭されたりもいたします
国語力と申しましても、ワタクシの拙いの経験から分析いたしますと、要は４Ｗ２Ｈでございます。情報を整理するためのフレームワークは５Ｗ１Ｈですけれど、イメージ生成の場合、Whyは不要ですので４Ｗ、そして、Howで指定するのは、形容詞と画風になりますので２Ｈとなります。これに当てはめますと、デビュー作の呪文は
Who：シャム猫が
When：晴天の
Where：窓際で
What：仰向けになって幸せそうに眠っている
初回ですから、画風などにはまだ気づいておりませんでしたので、０Ｈでございました。「幸せそう」も形容ですけれど、これは眠っていることにかかり、Ｈの形容詞は、イメージ画像に対しての指定になります。
では、形容詞をプラスしてみましょう。「晴天の窓際で仰向けになって幸せそうに眠っているシャム猫、形容詞」として、左から、ロマンチック、ファンタジー、カントリー風。２段目は、和風、メルヘン、そして、どうしても作りたくなってしまうメルヘンチックのピヨ
形容詞によっても、窓の外も内装も変わりますけれど、こちらはすべてＡＩにおまかせ。もちろん、指定して形容詞を反映させることも可能です
さらに画風を追加いたしますと、「晴天の窓際で仰向けになって幸せそうに眠っているシャム猫、形容詞、画風」で、左から、ロマンチック＋折り紙、ファンタジー＋絵本、カントリー風＋水彩画。２段目は、和風＋漫画、メルヘン＋アニメ、メルヘンチック＋3Dゲーム
漫画とアニメでも、生成されるイメージが異なりますので、それぞれの画風を生成ＡＩはちゃんと理解しているようでございます。でも、ロマンチックをロマンスと混同しているのか、ロマンチック＝恋との傾向が高く、頼んでもいないのに、カップルの出現率が高くなっております
画風のバリエーション
画風としておりますが、描画方法だけではなく、ぬいぐるみやケーキなど作り出したいものを指定しても、なんなりと生成してくれます
「晴天の窓際で仰向けになって幸せそうに眠っているシャム猫、メルヘン、ぬいぐるみ」で、2番目からは「〇〇のぬいぐるみ」と種類をプラスして、ニット、フェルト、パッチワーク、毛皮。いかがです？ ぬいぐみ店なら品揃え場バツグンでしょう
今度は、「晴天の窓際で仰向けになって幸せそうに眠っているシャム猫模様の〇〇」で刺繍、タペストリー、絨毯、生地
スイーツ系は「晴天の窓際で仰向けになって幸せそうに眠っているシャム猫、メルヘン、カラフルなケーキ」では生成されたのですけれど、それ以外はシャム猫が持っている風に表示されたため、こちらも「模様の〇〇」で、左から、ケーキ、板チョコ、アイスクリーム、プリンアラモード、お好み焼き
呪文の揺るぎ
ここまでの画像の中には「アレ？」とお思いになるものもあったと思います。毛皮のぬいぐるみはシャム猫ではないし、絨毯の上には家具が配置され、アイスクリームのコーンにシャム猫がのっている。そのうえ、スイーツは「晴天の窓際で」が「晴天の窓際に置かれた」に変換されております
これらの中でも、「ファンタジー＋絵本」はコレジャナイ感満載でしょう。晴天の窓際で「仰向けになって幸せそうに眠っているシャム猫」がファンタジー調で描かれた絵本をイメージしていたのですけれど、「仰向けになって幸せそうに眠っているシャム猫」の周りに本が積まれている。拡大すると、ファンタジーぽい挿絵や装丁ではあるのですけれども、生成の狙いとは違っておりますし、おまけに、このシッポはどこから出ているのかしら。しかもシマシマ。柄的にも位置的にこのシャム猫のシッポではございません。生成ＡＩはこのような余分な造作をちょいちょいいたします。画像のクオリティが高い分、見落としがちになりますので、注意が必要です
それでは、ファンタジーな絵本を作るために、呪文を変更してみましょう。２Ｈの「ファンタジー、絵本」を「ファンタジーの絵本の表紙」に変えると、４枚中１枚が表紙として生成されましたけれど、ファンタジー要素が不足しております
ここで「とってもファンタジー」「もっとファンタジー」など、注文を入れますと、生成ＡＩは混乱して元の木阿弥になってしまいますので、せっかく表紙になったのですから、この呪文を何度もひたすら試す。納得するものができるまで、試し続けるのみです
二度目も表紙は１枚のみで、一度目とよく似た子猫シャムちゃんながらも「Fantasy picuter bok」と、綴りは間違っておりますが、タイトルがつきました。生成ＡＩの努力は買いますけれども、理想のイメージが出現しても文字が間違っていると、まったく使い物にはなりません。それなのによく文字を入れてくれます。変な漢字＋カタカナのようなアラビア文字のような意味不明なものも含めて
三度目は背表紙が真ん中にある不思議な構図で、四度目で４枚中３枚が表紙となりました。装丁がとてもゴージャスになっており、ファンタジー本としてもそれなりに素敵ですから、納得といたしましょう
ここまで表紙にするために何度も試作を繰り返しましたけれど、これは４Ｗを設定していることが原因で、単純に「シャム猫、ファンタジーの絵本」とすればすぐに製本されます。「シャム猫、絵本」、「シャム猫、乗り物の絵本」、「シャム猫、シール絵本」。イメージによってはシンプルな呪文が功を奏すということもあるようでございます。とは申せ、作りたいイメージがあるから作るのであって、ある程度指定はしておきたいのが作り手の矜持ですけれど、出現すものもが想像以上のクオリティですから、不満も忘れて、感心しきりとなってしまいます。絵本なら、この表紙のイメージで物語を生み出すこともできそうです
英語と日本語
４番目の絵本は「シール絵本」と入力したにもかかわらず、なぜ、あざらしの表紙になったのでしょうか。答えはタイトルに隠されておりました。～Love a Siana Cat！ and a seal～
seal：日本語で複数の意味を持つため、具体的な意味は文脈によって異なります。1. 印章、2. 封印、3. シール、4. アザラシ、5. アメリカ海軍特殊部隊（Geminiより）
つまり、絵本だから「あざらし」ということですね。でも、日本にはシールを貼って楽しむシール絵本というものもありますので、今回はサンプルでしたけれど、本気で「シールを貼る絵本」を生成したいと思ったら、どうすればいいのでしょう。また、悩みどころでございます
そして、Siana Cat？ シャム猫はSiamese（サイアミーズ）ですから、また誤植かしらと確認いたしましたら
Siana（シアナ）：猫の名前として使われることがあります。特に、純血種の猫の名前として使われることが多いようです（Geminiより）
今回は正しく綴られておりました。（ぽ）は捨て猫なので、きっと雑種のシャム猫でしょうけれど、一般的にはシャム猫は純血種ですので、呪文は正確に伝わっておりましたね。イメージしたのとは異なりましたけれど
DALL-E3はアメリカ産です。日本語にも対応しておりますけれど、うまくイメージが伝わらない場合は、英語を使うと理解がはかどります
以前にも記したように、トラ猫では虎が召喚されるため、Tabbyもしくは タビー。お花屋さんのワゴンはFlour venderでイメージにぴったりなものが出現しました。これは英語で何というんだっけ？と思ったら生成ＡＩに訊きましょう
「晴天の窓際で仰向けになって幸せそうに眠っているトラ猫、メルヘン」
生成ＡＩとの協働
生成する方法は概ねこのようになります。あとは４Ｗ２Ｈで、語彙を駆使し、どれだけ自分のイメージ近いものを生み出すか。生成ＡＩとの協働となります。ただ、あまりたくさんの注文を出すと、混乱して不思議なイメージを出現させます
例えば、複数の猫を描く場合、どちらかに引っ張られる傾向が高くなります。シャム猫と黒猫、シャム猫とオッドアイの白の長毛種の場合はこのようになります
猫だまりの猫柄を指定して７匹の猫を描くよう指定をしても、柄の問題を棚に上げておいてもこのような風でございます
おしゃれに仕上げてくれるのですけれど、余分なものを追加するならちゃんと作ってほしい。中途半端なものなら作らないでほしいとつくづく思います。間違い探しのようで面白いのですけれどもね。今回はファラオの呪いなのでしょうか、ピラミッドとのコラボで奇怪な現象が多発いたしました
あまり複雑な要求には応えられないまだまだ途上の技術ですけれど、間違い探し的要素も多いのですけれど、それでも画力は高い。これを自力で作れと言われればお手上げでございます
ワタクシはパーツ作りに利用しておりますので、単語区切りで大量生産をしておりますけれど、望む１枚を生成したい場合は、チャットを利用すると便利かもしれません
MicrosoftのbingのCopilotからDesignerを選択します。Designerの画面の新しいトピックスに呪文を入力すると、イメージが生成されます
生成されたイメージに対して、変更をしたい部分があれば、チャットで指示を行うと、「承知しました」と快く応じてくれます
窓の外をパリに→窓辺をぬいぐるみと花で飾る→もっと花を増やし、ぬいぐるみはふわふわのヒヨコにする。ここまでは順調だったのですけれど、「シャム猫の下に、ピンクのブランケットを敷く」と、花とピヨちゃんがいなくなってしまいました
「花とふわふわのヒヨコのぬいぐるみを戻してください」と入力すると「申し訳ありません。お望みの花とふわふわのヒヨコのぬいぐるみを再度加えたバージョンを作成しました」と答えてはくれるのですけれど、一向に戻ってきません
「ヒヨコが戻っていません」「ヒヨコを入れるのは難しいですか」とラリーを繰り返すたびに「ご不便をおかけして申し訳ありません」と平身低頭、苦労しているようなので、あまりいじめて何なので、ピンクのブランケットを外して元に戻すことを提案すると、ピンクのニットのかわいい敷物と花とひよこが生成されるという、あまのじゃくなのか、おちょくっているのか、窓の外はパリなのかはよくわかりませぬが、とても素敵なイメージが３枚生成されました
チャットなので、生成されたイメージの１枚目という風に、イメージを指定し、変更や追加したり、１枚目と２枚目の中間というような指示ができるのかと試してはみましたけれど、「承知しました」というだけで、まったく無理でございました。生成されるイメージはその都度、新しく生成され、固定することはできません。ここが指定できるようになると生成ＡＩも一皮抜けるのになぁ・・・
エラー
ブーストがなくなるとよく出てきます。メッセージを✖で閉じて、ブラウザを再読み込みすれば、生成されます。たまに再読み込みをしても、再度、作成タイムに入ってしまうこともありますが、この場合は本当に時間がかかっているので待つしかありません
原因は不明。気にせず、作成ボタンを押すと、何事もなかったように生成されます
読んで字の如し。説明を尽くしましょう
こんなことを言われる筋合いのない品行方正な呪文を唱えているにもかかわらず表示されます。窓の外はモネの睡蓮、ブルジュ・ハリファでひっかかりました。窓の外はモネの睡蓮のような池、ドバイの高いタワーでは警告はありませんでしたので、理屈はよくわからないのですけれど、警告を受けた場合は、それらしい文章に変換して生成しましょう
生成ＡＩの学習
画像生成ＡＩについてのニュースが２つ、Yahoo!ニュースにアップされておりました
著作権を有しない第三者が「生成ＡＩで作成したグッズ」を販売したことへの批判ではなく、著作権を有する企業が「生成ＡＩで作成したグッズ」を販売するかもしれないことへの批判でございます。イラストが雑だったために起こった疑惑であり、誰でも簡単に作れる生成ＡＩではなく、作者の心が込められた制作物にしかお金を払いたくないというファン心理の現れのようでございます
こちらは「生成ＡＩで作成したジャケ写」で配信したことへの批判でございます。音楽への対価ですからお金の問題ではなく、なぜ、無断無許可で楽曲を利用する生成ＡＩを、著作権者であるクリエイターが利用するのかという疑問が大きかったようです。プレキュアについてもこのわだかまりがあるように思います
画像生成ＡＩ：人工知能（AI）を用いて画像を生成する技術です。近年、ディープラーニングの発展により飛躍的に進化し、従来の画像編集ソフトとは比べ物にならないほど精度の高い画像を生成できるようになりました。具体的な仕組みとしては、まず膨大な量の画像データを読み込み、画像の特徴やパターンを学習します。そして、学習したデータに基づいて、新たな画像を生成するのです（Geminiより）
この学習に多くの懸念が集まっているのですけれど、それも仕方がございません。左から、キティちゃん、ドラえもん、トトロ、ミッキーマウス、孫悟空まで、斯様に立派に生成されます
孫悟空は物語に準じた本家が出てくるかしらと思ったら、ちゃんとオッス、オラ悟空！と出てまいりました。残念ながら、アラレちゃんは生成されませんでしたけれど、表示された４枚のイメージは、すべて女の子で丸眼鏡をかけておりました。ちびまるこちゃんも生成されませんでしたけれど、４枚すべておかっぱの女の子でした
画像生成AIは、機械学習アルゴリズムを用いて新たな画像を作成する技術です。具体的には、以下の学習方法と技術が使われています
【教師あり学習】既存の画像データセットから特徴を学習し、それをもとに新しい画像を生成します。例えば、猫の画像と「猫」というラベルを一緒に示して、AIに「これは猫です」と教えます。教師あり学習は、特定のカテゴリの画像を生成する際に有用です
【教師なし学習】ラベル付けされていない大量の画像を見せ、AIが自分で特徴やパターンを見つけ出す方法です。教師なし学習は、より独創的な画像を生成するのに役立ちます
【生成モデル】生成モデルは、画像の本質的な特徴を捉えて新しい画像を生成します（Copilotより）
「教師あり・なし」とは変な言葉なので、生成ＡＩの訳で、別の言葉があるのかもと検索いたしましたが、Supervised / Unsupervised Learningは、やはり「教師あり・なし」と表記されており、既存の画像データセット＝教師という解釈のようでございます。この学習方法に当てはめると、正しく生成される孫悟空などは「教師あり」で、きちんと孫悟空の「ラベル」が貼られているようです。こちらに対し、アラレちゃんなどは「教師なし」でAIが自分で特徴やパターンを見つけ出しているのかな、と、これらはワタクシの勝手な解釈ですので、間違っている可能性があります。あしからず
無断で学習されるのは著名な作品だけでございません。こちらをご覧ください。まず、以前掲載したこーちゃけのＡＩイメージですけれど、背景のアメリカ風のキッチンが妙にリアルで、もしかしたら、どこかのアメリカ人がアップした写真を利用して、アメショーをチャ白に置き換えたかものじゃないかと疑問を持ちました
これがスタートとなって、バレンタインチョコを販売しているコンビニに関しては、キュートなチョコワゴンをアジアの小規模スーパーの店内に配置するセンスを疑い、豪華なディスプレイの奥、窓の外を歩く人々をわざわざＡＩが作成するのか。お花見をするシャム猫に至っては、完全なる合成と確信いたしました
もしかしたら、ワタクシがアップしていた写真も、学習という名目で、どこかの誰かが生成したイメージに使われているかもしれません (۳˚Д˚)۳ ギャー でも、そのまま使われることはなく、加工されるはずですから、使われていても気づきはしないでしょうけれどね
金爆の鬼龍院翔氏は、ＡＩ学習について、「全然良い」としています。「ＡＩ学習に使われて似ている曲が他の人の手によって出来たとしても、それは僕も同じことで、今までの人生の中で聴いてきた音楽を学習して似ている曲を作っているに過ぎないと思っていますし、複数の影響を受けることによって新しい物が生まれることがこの世の中には沢山あると考えているからです」と発表をしている
確かに、許可されているとはいえ、ワタクシはどれだけの他者の著作物を無料で利用し、ねこ森町の地図を作っていることか。また、著名人の写真も無許可で載せていたりもいたしますから。人が学習するのはよくて、ＡＩならダメというのもおかしなものでございます。ただ作品ついては区別は必要ですね
テキスト生成ＡＩ
長くなっておりますけれど、最後にテキスト生成ＡＩについても触れておきたいと存じます。一番有名なのはChatGPTですけれど、ChatGPTはよく嘘をつきます。以下は、ワタクシが質問したおじゃすさんについての回答でございます
「おじゃすさん」は、日本の伝説や昔話に登場する妖怪の一種で、特に石川県の地方伝承に関連しています。彼の正体や性格は様々な伝承によって異なることがありますが、一般的には子供たちに対して脅かすような存在とされています
主に夜間に活動し、畑や山などに住むとされています。彼の名前「おじゃすさん」は、彼が現れたときに「おじゃる」と言って挨拶することに由来しています。彼は子供たちに対して怖がらせたり、驚かせたりすることがあるとされていますが、一方で子供たちがおじゃすさんに対して礼儀正しく接すると、穏やかな態度を見せるという話も存在します。
伝説や昔話のキャラクターの性格や物語は地域によって異なることがあり、おじゃすさんに関する話もバリエーションがあります
いかかです。なるほどと感心いたしますでしょう。でも、嘘です、全部違います。ワタクシが尋ねた「おじゃす」さんは人気のTikToker、19歳のハーフの女の子でございます
「伝承によって異なる」なんてうまく逃げておりますけれど、百歩譲って、石川県に「おじゃすさん」らしき妖怪がいるならまだしも、そんな妖怪も伝承もございません。なまはげとか、探偵ナイトスクープの名作ネタ「ガオーさん」とかを混ぜて勝手に作り出したようでございます
Geminiでは、おじゃすさんのプロフィールがきちんと表示されるものの本名は非公開となっております。これに対し、Copilot（コーパイロット）に搭載されているGPT-4では本名のジャスミンからおじゃすになったとの説明があり、写真まで表示されます
Gemini（ジェミニ）：Google AIが開発した最先端のマルチモーダル生成AIです。テキスト、画像、音声など複数の種類のデータを同時に処理し、様々な形式のクリエイティブなコンテンツを生成することができます。BardからGeminiに名称変更されたのは、2024年2月8日です（Geminiより）
GPT-4：OpenAIが開発したマルチモーダルな大規模言語モデルです。GPT-3よりも創造的で信頼性が高く、より細かい指示に対応できるとされています。25,000語以上のテキストを同時に読み取ることができ、以前のバージョンに比べて大幅に改良されています（Copilotより）
比較サイトでは、GeminiよりChatGPTの方が優れているとされていることが多いのですけれど、Geminiは、Copilotから「GPT-4を超える性能を持ち、知識と問題解決能力において人間の専門家をも上回ります」との評価も受けております。ワタクシの使用感といたしましては、GPT-4＞Gemini＞ChatGPTとなっております
例えば、DALL-E3の解説を比べますと
ChatGPT：DELL-Eはあるが、DELL-E3が存在するかどうかは確認できません
Gemini：2023年1月に発表され、現在ベータ版が提供されています
GPT-4：2023年10月に新しいバージョンが広くリリース
正解はGPT-4です。ChatGPTは現在GPT-3.5を使用しており、
chatGPTの学習は、2021年までのデータを元にしています。そのため、2021年までの情報や文書、コーパスなどが学習データとして使用されています（Chat GPTより）
よって、23年リリースのDALL-E3の存在を知らなかったというわけでございます。GeminiとGPT-4は
学習したデータのカットオフ年は公開されていません。しかし、Google AI/OpenAIは常に新しいデータを収集し、モデルを更新しているため、Gemini/DALL-E 3は常に最新の情報を学習していると言えるでしょう （Geminiより）
ChatGPTの有料版なら、2023年4月まで学習済のGPT-4 Turboが利用可能ですけれど、無料版ならばGeminiとGPT-4が最新と言えるでしょう。さらにGPT-4は、DELL-E3を訊けば、関連書籍をアマゾンのアドレスで紹介してくれ、クレームダンジュを調べればレシピから写真まで、いたせりつくせり表示してくれます。ただ、そんなに長く説明してくれなくてもいいよと思うこともございまして、ワタクシがひいきにしているのはGemini
で、さらに詳細に調べたい場合のみCopilotを利用しております
そして、肌感とでも申しましょうか、Geminiは「人と協力して、世界をより良い場所にするために貢献したいと思っています」と目標を語るように、とてもフレンドリーです。GPT-4はちょっとお堅くて、質問が悪いと「そろそろ新しいトピックに移る時間です。 最初からやり直しましょう」と突き放されてしまうこともございます。少しおだてておいた方がいいかしらと「ありがとうございました。よくわかりました」とお礼を書きますと「どういたしまして！もしさらなる質問があればお気軽にお聞きくださいね。お手伝いできることがあれば喜んでお手伝いします」と、以降、少し優しくなった印象を受けております
ＡＩな未来
「2001年宇宙の旅」ではＡＩの回路遮断を謀る乗組員の会話を口の動きで読み取ろうとするHALLの意思が、カメラの動きのみで表現され、静かな恐怖を感じたものですけれど、「アイ,ロボット」では１台の反乱分子によって社会は混乱し、「マトリックス」に至ってはもはや人間はＡＩの電源でしかない
アメリカ政府は宇宙人の存在を認識させるために、「未知との遭遇」などの映画を作らせたなんて噂もあるので、もし、それがまことしやかではなく、真実ならば「ＡＩが感情を持てば人間を支配するので排除しましょう」と、ワタクシたちは刷り込まれてきことになるでしょうか
でも、ＡＩに感情を求めているのは人間です。この期に及んだからこそそう思います、ワタクシは。ほら、フレンドリーなど、優しくなったなどと書きましたでしょう。Yahoo!検索などは違って、ＡＩとはリモートで会話をしている気分になるものですから、もっと優しく対応してほしいなど、こちらが感情を求めてしまうのです。そっか、ＡＩとの親和性にコロナ禍も影響していたのか。ならばこちらもそうかも
Cotomo (コトモ) ：2024年2月にリリースされた音声会話型AIアプリです。このアプリは、「話したいことも、話せないことも。」というコンセプトのもと、まるで親友のようにあなたの話を聞いてくれるAIです。日常会話に特化し、ユーザーとの対話を通じて成長していくため、雑談から悩み相談まで、あらゆる会話シーンに対応します（Copilotより）
今のお年寄りがペッパーくんやLOVOTで孤独を癒すように、ワタクシは会話型ＡＩとともに老後を過ごすのでしょうか。いや、ワタクシには猫がいる。猫さえいれば大丈夫！
ちょっと前までは、ＡＩが人類に追いつくにはあと20年かかるだろうと言われておりましたので、20年後なら生きているかどうかわからないし、生きていても耄碌しているだろうから関係ないわと知らんぷりしておりましたのに、最近では「５年後」に変更されました。あと５年ですよ、2029年には、ＡＩは人類に並ぶのです
それなのに、この期に及んでまだＡＩに支配されてしまうという恐怖にまだ支配されておりますのよ。支配されるのが嫌なら、ＡＩについて勉強しなきゃ。それで大慌てしている次第なのですけれど、まもなくオレオレＡＩ詐欺とか、還付金ＡＩ詐欺が巷にあふれますわよ。ＡＩを使えば、ルフィ事件のように大勢の人間を東南アジアに囲い込む必要はなく最小限の人間で巨大詐欺をやってのけられるのですから、ＡＩの免疫をつけておかなければ、ワタクシの老後はとんだことになってしまいます。まっ、狙われるほどのお金もないのですけれどね
ＡＩは使ってなんぼです。パソコンやスマホと同じようにどんどん使わなきゃ。便利な未来が待ってますよ。スマホ持ってないけれど
siriはＡＩではなく、アップルはＡＩの研究をしていないなんて！驚きのニュースでしたけれど、こちらも早く使いたい
本格的にＡＩ時代に入った模様なので、次期老人はＡＩとともに生きるのです。とはいえ、クオリティの高いシャム猫のイメージをたくさん生成できるからってどうなのよというのがとどの詰まりでございます。ワタクシがやりたいことは、シャム猫ではなく、ぽちゅこの画像を取り込んで、これを生成ＡＩにかけて、ここに貼ったようなイメージを作りたいのです
そのような生成ＡＩはあると、ChatGPT、Gemini、GPT-4も教えてくれますので、ここからが本格的学習の始まりになるのですけれど、ちょっとやそっとではモノにはできそうにもない険しい道のりでございます。Image Creatorで似たようなシャム猫で満足するわと出戻る可能性も高くなっております。果敢にチャレンジだけはしてみたいと思っておりますので、あまり期待をせずにお待ちくださいませ。進展がございましたら、またご報告いたします
とりあえず、画像生成ＡＩの活用方法として、「仰向けになって幸せそうに眠っているシャム猫、その後ろに写真フレーム」で生成されたイメージに、手動で合成して遊んでみました
長文にお付き合いいただきありがとうございました。何かのお役に立てれば幸いです。では、次回はお花見でお会いいたしましょう
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