捨てられ後遺症
11月の謎のレンコン、12月の怪奇なマンソンと、猫だまりにたどり着くまでに、おなかにため込んだ捨てられたことによる後遺症が、すべて排出され、やっと「 かわいい、ただカワイイ~」と手放しで、子猫の愛くるしさを堪能できる日々が続いておりました
とーちゅけもびちゅこも、最初の一日だけ、シャーシャーと手荒い歓迎をいたしましたけれど、二日目にはもう、ぽちゅこを舐めたくて舐めたくて仕方がないようでした。ところが、ぽちゅこはシャム猫です。ちょっと気が強くて、面倒くさい怖がりさん。舐めに来るto*viに、シャーシャーと怯えていましたけれど、やがて陥落。ゴロニャンと、舐められるがままの生活を送っておりました
運命の日
ぼちゅこは怖がりの人見知りですから、病院へ連れて行くのも大変ですけれど、病院でのビビリ具合はとてつもなくかわいい。診察室で先生を待っている間、ワタクシのパーカーの中に隠れて、ずんずん奥まで入り込んで、現実から逃げようとするのですけれど、外の様子も気になります。そこで
はい、ひょっこりぽ |ω゚)チラ|゚д)ソォー|彡 サッ
パーカーからひょっこり顔をのぞかせて、そーっと覗いて、サッと隠れます。もう、この仕草がかわいくて、病院に行くときには必ず、前の開いた服を着ていくようにしておりまする
ただ、不妊手術の場合は、4時間ほど、病院にお預けしなければなりません。「よろしくお願いします」と、看護師さんへお渡した瞬間、キャリーの中でぽちゅこの恐怖の絶頂に達し
どこにいくのニャぁあああ!!! ブルブル<<(;゚ェ゚;)>>ガタガタ
不安と寂しさが入り混じった悲壮感漂うあの顔は、シュールなおかしさとともに、一生忘れはしません。そんなに心配しなくても夕方にはお迎えに来ますから ( *´艸`)クスッ♪
術後4日目、このような会話があったりなかったり (^m^ )クスッ
はぁ?
これまで幾度も不妊手術を経験していますので、なんの心配も抱いておりませんでした。猫飼いの山場を越えて ルン(*'∪'*)ルン♪ とお迎えに行くと
先生「手術は問題なく終わりました 」
私 「ありがとうございました」
先生「でも・・・」
私 「( ;゚д゚)・・・ 」
先生「奇形だったんですよ (☆∀☆*)キッラキラ!!」
私 「(゚Д゚)ハァ?・・・」
奇形って、どーゆーこと? なぜ、先生は目を輝かせているの?
猫は子宮が二つある
人間は卵巣が二つあって、左右の卵巣から卵管が出て、子宮につながっているので子宮は一つしかありません。ところが猫は、左右の卵巣の下に、卵管ではなく、直接、子宮がつながっているため猫の子宮は2個あるんですって。ご存知でした? ワタクシは初耳でしたので、とても驚きました。だから多産なのね
そして、同じ日に生まれた子猫でも、父親が違うこともあるんですって! 妊娠を認識するまでは恋の季節が続くので、タイムラグによる妊娠もあるらしいです。里親探しのサイトで、黒・トラ・シャムといった謎な交配の子猫たちがアップされていることもあったのですが、母上は恋多き猫でしたのね
とーちゅけは公園をうろついていたトラ猫にそっくりで、ヤツが父親猫に間違いはないのですけれど、びちゅこさまのしなやかな毛皮とは異なり、パサついている・・・。でも母さん猫はトラ猫とクロ猫しか生まなかったので、たぶん、恋多き猫ではなかったのでしょう
それでそれで
二つある猫の子宮は、通常、左右が同じ長さなのですけれど、ぽちゅこの場合は、右側の子宮が半分の長さしかなかったそうなのです
先生「私は獣医師になって十年になるんですけど、初めて見ました。・:*:・゚'☆」
私 「へぇ……」
先生「父も獣医師生活三十年で一匹しか見たことがないんですって 。* ゚ ☆。・゚」
私 「ほぉ……」
レンコンやらマンソンやらで、ワタクシが熱く喋りまくっていたときに、乾いた返事しかしなかった先生とは思えないほど、キラキラして、とてもうれしそうにお話なさる。そして、私は乾いた相づち。立場が逆転です。お医者様というのは未知な症例に出会うと血が騒ぐようでございます
出現率の低い、珍しい奇形な猫だそうです。奇形だからといって、生きることに支障が出ることはまったくありません。健康が阻害されることもなければ、成長に影響が出ることもありませんし、出産数は少し減るかもしれないけれど、子どもも普通に産めます。子どもを産まないように手術したんですけどね (^^ゞ
何事もなくて安心いたしました
ただ、傷口は大きくなってしまいました。通常、切開した部分から器具を入れ、卵巣を引っ張り出して切除するのですが、右側が引っ掛かってこない。どんどん切り開いていったため、傷口が大きくなってしまったそうです。その分、治りも遅くなるかもしれないとのことでしたけれど、心配することはありませんでした
ただ、毛がね、剃ったおなかの部分の毛が、生えてくることは生えてきたのですけれど、密度がかなり不足しておりまして、このままこんな薄毛で生きていくのかしら。女の子なのにと、ちょっと悲しくなったりしたものです。でも、なんとか。一年はかかったでしょうか。通常の密度に戻るまで
ぽちゅこの災難(2)を振り返って
ただ、右の子宮が短かっただけという結論はとても幸せなものでした。生きることにまったく影響しないのに、神様はなぜ、このような不思議なことをなさるでしょうね。へんな言い方になりますが、生きることが大変になるなら、短いことに原因があるという意味があるでしょう。でも、何にも変わらないなら、意味なく短くしなくてもいいのに
短くても、生きることが困難にならないなら、気にしなくても構わないのですけれど、捨てられるという、生存の危機を与えるのら、カラダくらいちゃんと丈夫に創造してくれればよかったのにと思ってしまいます。ぽちゅこの災難はまだ続く・・・
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