にゃんころころ猫だまり

【猫だまりの猫たちと幸せに出逢った子猫たちのアルバム】このたび、ねこ森町8丁目猫だまり島に、 ホテル ガレとニャアハウス おうちをオープンいたしました。ねこ森町にお出かけの際は、ぜひ、お寄りください。【お知らせ】毎月22日には猫だまり島でマルシェを開催!

捨て猫の飼い主探し トビの場合

7子猫の中で、トビは何番猫でしょうか?
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正解は3番猫です

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1番猫はレン、2番猫はひと箱5猫入りの1猫、7番猫は昨夏のぽっちです。4~6番猫はいずれ、また紹介させていただきます m(__)m この子猫たちに、(し)とtoを加えて、猫だまりのトラ猫Collectionは9猫となります。tecoはブチに分類いたしますので、ご了承くださいませ

 

 

風邪のトビ

2011年9月下旬、ひと箱5猫入りから3か月後、いつものように公園にまいりますと、いつものように猫たちが待っており、いつも通りの時間が過ぎていくはずだったのですけれど、どこからともなく小さなトラ猫が大慌てでかけてまいりました。この人間を逃すと、ゴハンにありつけないという感じで、大人な猫や人に対しても、物おじしない、とてもたくましい子猫でした

でも、その元気さとは異なり、小さな顔は目ヤニだらけで、左目はぼぼ開けられない状態。最初のころの写真は、ほぼウインクしております

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波風立たず

猫風邪を治すには、病院でお薬をもらうしかないのですけれど、獣医さんは「よく食べ、よく寝てればそのうちに治りますよ」と、のんびりした決まり文句しかおっしゃらない。でも、そのうちを待っていたら、子猫はどんどん大きくなってしまいます 

まぁ、ありふれたトラ猫ですから、すぐにご連絡くださるはずもないし、一週間くらいしたらよくなっているでしょうからと、とりあえず翌日には、いつでも里親募集中に掲載いたしました

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このころの猫だまりは、イクメンのボー、気難しがり屋のミー、気の小さいビビリ屋の(し)の3猫暮らしで、ボー以外はあまり子猫を受け入れないタイプだったのですけれど、なんとすんなり、波風をひとつ立てずに、トビはふたりの懐に入りびたっておりました

ほら、こんなよ。まるで親子のよう愛情深く

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(し)だって、はなっからいた子猫のように、九の字曲がりのしっぽを許している

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愛の嵐

こんなにも慈悲に満ちた姿を見せてくれていたミーと(し)なのですけれど、ワタクシの記憶には残っておりませんでした。トビの記憶はこちらです

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いつもボーと一緒。しかも、このベッドはボーだけでもぎゅうぎゅうなのに、そこに挟み込まれるようにして、いつもくっつき、ボーの首とか腕とかをチューチュー吸っておりました。ただひたすら、失ったオッパイを求めて。なぜ、女の子のミーではなく、おっさん猫に愛の嵐が渦巻いたのかは今もって不思議ですが

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トビがいる間、ボーはほとんどをベッドの中で過ごしたのですけれど、今、思いますと、子猫にチチを吸われることを、元ボス猫の沽券にかけて拒否をし、チチを守り抜くべくこのベッドに入っていたのではないか。あのころは、「よっぽど母猫が恋しいのね」としか思っておりませんでした。まさか誰彼構わずチチを吸うなんて、そんなことが起こるなんて、 翌年の初夏になるまでは思いもしませんでしたわよ (@´・ω・)ん?

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疾風のごとく去りぬ 

猫だまり滞在4日目、元大病院の元院長に、トビをくれないかとのご連絡を受けました。メール主は、元院長の東京在住の次男のお嫁さんで、元院長先生は、脳梗塞でカラダが不自由になり、病院を閉めたけれど、今はとてもよくなっていて、元病院に一人暮らしで、3人の看護師兼家政婦が24時間ケアしているけれど、猫がいれば生活にも張りが出るだろうと、トビに白羽の矢が刺さりました

元院長先生亡きあとは、嫁が面倒を見るし、家政婦も猫の扱いに慣れているし、なにより元院長が望んでいるとのことでしたので、ちょっとググってみますと、県内で1、2の地価を誇る目抜き通りに、5階建ての病院があり、名誉なんちゃという肩書で、たくさんヒットします

3人のプロ下僕にかしずかれての優雅な金持ち猫生活。なにより不自由を強いられている孤独なご老人のお役に立てるのなら、素晴らしいことです。風邪はまだ治まっておりませんでしたけれど、一度、お目にかかることにいたしました。もし、お断りする場合には、都合の良い理由にもなりますから

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当日、約束の時間を早めてほしいとのご連絡を嫁から受け、早く行ったのに、早く来られても困ると家政婦から、30分待つことを命ぜられました。大病院でしたけれど、廃病院でしたから、どよーんと空気が沈んでおります。そして、階段リフトで降りてこられた元院長先生はヨボヨボでした

一生懸命お話くださるのですけれど、8割がた聞き取れません。その中で、妻が生きていころは猫を飼っていて、今も猫が好きだけれど、このカラダでは無理と繰り返され、その話を隣で聞いていた短毛パーマの威勢のいいおばちゃん家政婦が、娘が猫を飼っていただけで、私もほかの家政婦も猫の世話なんかできないと、けんもほろろにおっしゃるので、あっそうですかと連れて戻ってまいりました。押し売りじゃありませんから、結構でございます ( ・`ω・´)キリッ 

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嫁からはお詫びメールが届き、もう一度話し合ってみるので、ぜひ、猫をくれとのことでしたけれど、お断り申し上げました。家政婦に愛がなければ無理よと 

老院長先生はトビに目を細めながら、きれいな顔をしていると褒めてくださいましたけれど、その姿はとても悲しかった。ヨボヨボすぎて、家政婦に逆らえないのです。ライフラインですから。トビの柔らかい毛を撫でれば、心は休まり、車いすの膝に丸まれば、命のぬくもりも伝わったのに

でも、本当に孤独な老義父を思うなら、日帰りでもいいから帰郷し、ペットショップで猫を買って連れて行けばいい。ワタクシを使って、いつ捨てても構わない無料の猫をあてがおうなんて都合がよすぎます。院長先生亡きあと、あっさり保健所送りにされそうな、ワル正直な家政婦より嫁に不信感が募りましたわ  アッカン(σ-`д・´)ベェェだぁ

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まだ風邪の中のトビ

お金持ちの猫になるという未来が疾風のごとく消えた翌日、幸せのメールがトビのもとに届きました。新しい飼い主さんは中学生のお嬢さんです。休み時間ごとにメールをチェックして、よこしてくれる返信には、トビを心待ちにしてくれている姿が手にとるようにわかるのですけれど、肝心の猫風邪が一進一退で、すぐにお渡しできる状態ではありません

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一週間お待ちいただいて、その間に、獣医さんが「あまり効かないかも」といつもおっしゃり、「かまいません」といざというときにお願するお高いインターフェロンを2本、打っていただきました。子猫の場合は、インターフェロンの量が少ないですから、大人猫のように劇的には改善しないことが多いのですけれど、時間薬よりは効果がございます

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おかげさまで、よく効きまして、猫だまりに来てから二週間で、中学生のお姉さんと小学生の弟さんに、「かわいい」「かわいい」と溺愛されながら、新しい家族のもとに巣立っていきました。もう、おっさんずラブやら、一緒に眠る猫愛やらはございませんけれど、たっぷりの家族愛につつまれて幸せに暮らしていくでしょう。ありふれた平凡が一番さ (*^-゚)vィェィ♪

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保護団体の話 

お引き取りにいらしたご一家は、当猫だまりを保護団体と思われていたようで、フツーの民家であることに当惑されていらしたのですけれど、お話を伺うと、当初は保護団体から子猫をもらい受けることが決まっていたそうです

フードやベッド、トイレなど、子猫のための生活道具を一式揃えて心待ちにしていたというのに、引き取り日の前日に、ドタキャンされてしまったそうです。お子さま方がとてもがっかりしていたので、トビとの話がスムーズに進んだことを、とても喜んでくださいました

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ドタキャンの理由をお伺いしますと、「病気になった」としか告げられなくて、ひどく不安になったとのことです

それはそうですよね。気に入って、この子猫がほしい。それは恋をしているのと同じような心地なのですから、それを一方的に打ち切られて、理由を詳しくは教えてもらえないなんて、好きな人に足蹴にされた・・・は言い過ぎですね <(_ _)>  でも、一方的過ぎて、もやもやが募るばかりでございますわ

仮に、その子猫に命の危険があって、それをお子さんに伝えることが心苦しかったとすれ、お母さまにはきちんとお話して、了承を得るべきではなかったかと腹立たしく思ったりしてしまいました。ワタクシは単なる伝聞に過ぎないのに

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勝手にキャンセルされたきりなら、ずっと心に引っかかったままになるでしょう。ワタクシはトビのことを思い出すたびに、ドタキャンされた子猫のことも思ってしまいます。トビが幸せに出会った分、よけいに。病気がよくなって、新しい飼い主さまは難しくても、保護団体の施設で穏やかに暮らしているといいいなぁと願ってしまいます 

 

 

なごり風邪

保護団体を経験されているので「引き取りにはいつくればいいですか」と、保護団体の手順に沿って、お尋ねになられましたけれど、当猫だまりは個人ですから、気に入ってくだされば、今日、ご一緒に連れて帰ってやってください。一刻も早く、新しい愛につつまれる方が幸せですから

厳しい条件を課している保護団体もございますけれど、すべてはつらい思いをした猫のためですけれど、猫だまりの条件は、避妊・去勢手術と完全室内飼い、ペット可の住居であるかの3つ。でも、やむを得ず、もう一つ追加いたしました。亡きあとは家族が面倒見ますといっても、老人の一人暮らしはダメ。老人と猫は、老人と海くらい物語にはぴったりな題材なのですけれど、申し訳ございません

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トビが幸せな居場所を見つけてよかったねと、ボーをなでたら・・・、なでてもなでてもゴロゴロ言いません。遠くからワタクシの姿を見ただけでゴロゴロ鳴る喉が、背中にマウスを置いても、リモコンを置いてもゴロゴロなるおじさん猫の喉がしーんと無音。これは一大事です ヾ(・ω・`;)ノ≡ヽ(;´・ω・)ノ゙

病院へ駆け込みましたら、高熱を出しておりました。やはりウイルス性感染しておりましたとさ。トビのなごり風邪で、重量性の高額インターフェロン注射、2本と相成りました。 オーマイガー(ˉ ˘ ˉ; )  

でも、まぁ、今回は色々と複雑でございましたから、この程度のダメージですんでやれやれでございました

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素敵なヘッダーをお作りになったにゃんこぷさまに感化され、サイドバーのプロフィール欄で遊んでみました。ぜひ、ごらんくださいませ (๑→ܫ←)ノ♫♬

今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」

 

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